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アメリカのゲームソフトシリーズ、およびその第1作目 ウィキペディアから
Destiny(デスティニー)は、SF・オープンワールド設定のオンライン・マルチプレイヤー・アクションロールプレイングゲーム・FPSゲーム[12]。
ジャンル | アクションRPG、FPS |
---|---|
対応機種 |
PlayStation 3 PlayStation 4 Xbox 360(海外のみ) Xbox One(海外のみ) |
開発元 | バンジー |
発売元 |
アクティビジョン・ブリザード ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンアジア(PS3:PS4) |
デザイナー | ジェームズ・サイ[1] |
シナリオ | ジョセフ・ステイトン |
音楽 |
マーティン・オドンネル マイケル・サルバトーリ ポール・マッカートニー[2] |
人数 | 1人以上(オンライン専用) |
メディア |
光学ディスク ダウンロード販売 |
発売日 |
2014年9月9日[3][4] 2014年9月11日(PS3:PS4)[5] レジェンダリーエディション 2015年9月17日(PS3:PS4)[6] |
対象年齢 |
ESRB:T(13歳以上) CERO:C(15才以上対象) |
コンテンツアイコン | 暴力 |
売上本数 |
630万本[7] [PS4]12万5,900本[8] [PS3]10万404本[9] レジェンダリーエディション [PS4]1万1,065本[10] [PS3]1,489本[11] |
その他 | オンライン・マルチプレイヤー |
『Halo』シリーズで知られるバンジーが開発を行い、バンジーと10年に及ぶ専属契約を締結したアクティビジョン・ブリザードがパブリッシングを行う[13]。本作は欧米地域では2014年9月9日[3]にPlayStation 3[14]、PlayStation 4、Xbox 360、Xbox Oneで発売された[15][4]。日本ではソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンアジア(SCEJA)がパブリッシングを行い、PlayStation 3用およびPlayStation 4用タイトルとして2014年9月11日に発売された[16][5]。
本作はオンライン専用タイトルなのでプレイするにあたってはインターネット接続が必須となるが、いくつかのMMOゲームで見られるような月々の利用料の追加支払は不要である[17]。ただしPS4ではPlayStation Plus、Xbox 360とXbox OneではXbox Liveへの加入が求められる。
発売後も、継続的なアップデートと拡張コンテンツの配信が行われており、2014年12月10日に拡張コンテンツ第1弾「地下の暗黒(The Dark Below)」(以下、略称TDB)、2015年5月20日に拡張コンテンツ第2弾「ハウス・オブ・ウルブズ(House Of Wolves)」(以下、略称HOW)が配信された。発売から2年目を迎える2015年9月17日には、ゲームシステムの変更・改善を伴う大規模拡張コンテンツ「降り立ちし邪神(The Taken King)」(以下、略称TTK)が配信された。その後も、発売から3年目を迎える2016年9月20日に拡張コンテンツ「鉄の章(Rise Of Iron)」(以下、略称ROI)が配信された。ROIでは前世代機であるPS3及びXbox 360での配信はなく、PS4及びXbox Oneでのみ配信されている。
日本では2015年9月17日にPS4/PS3向けにTDB〜TTKまでの拡張コンテンツが収録された「Destiny 降り立ちし邪神 レジェンダリーエディション」がSCEより発売された[6]。さらに、2016年9月20日にはTDB〜ROIまでの全ての拡張コンテンツが収録された「Destiny コンプリートコレクション」がSIEより発売されている。
2017年には最後の大型アップデート「勝利の時代」が配信された[18]。
2017年9月6日には続編となる「Destiny 2」が発売された。
本作のスタイルはMMOの要素を組み込んだFPSとして説明されてきたが、バンジーはDestinyを伝統的なMMOゲームと言うことは避け[19]、「シェアード・ワールド・シューター」(世界共有シューター)と呼んでいる[20]。それはDestinyが伝統的なMMOゲームの特徴の多くを欠いているからである。例えば、よくある多くのMMOゲームのようにプレイヤーがゲーム内や特定のサーバーで他のプレイヤーたち全てを見たり関わったりできるというのではなく、Destinyはプレイ中もオンザフライのマッチメイキングを実行しており、プレイヤーはゲームによって「マッチされた」他のプレイヤーのみを見たり関わったりできるのである[19]。
Destinyはグローバル・イルミネーションとリアルタイムのダイナミックライティングを同時に行える新しいゲームエンジンを組み込む。『Halo』のマッチメイキングシステムが背景にあるバンジーの「ホッパー」技術におけるイノベーションによって、マルチプレイヤーモードの協力プレイか対戦プレイのいずれかにおいて、より自然な体験を作り出すためのより優れたプレイヤーマッチメイキングが可能になる[21]。
プレイヤーは「種族」と「クラス」を選んでキャラクターを作成する機会が与えられる。種族を選ぶのと異なり、クラスを選ぶことはDestinyでの遊び方やキャラクターの成長に多大な影響がある。それぞれのクラスには各自の「フォーカス」がある。フォーカスとはco-opミッションと対戦試合においてプレイヤーの好みで流れを変えるために使用される特殊能力のことである。これらのフォーカスの能力は攻撃用、守備用、バフ用(プレイヤー側の3人構成のチームに対するもの)がある。フォーカスで最も効果的な能力は「スーパー」と呼ばれ、ガーディアンが戦闘中に使えるスキル・ムーブである。それぞれのスーパーにはアップグレード可能なスキルツリーがある[22]。
エンドコンテンツは発売後にダウンロードコンテンツの形で追加される。2014年9月16日にレイドが解禁された[23][24]。
本作のゲームモードとして、以下のものが存在する。拡張コンテンツやアップデートによって、その内容と種類は増加する。
Destinyは発売後も、拡張コンテンツのリリースが継続して行われている。 拡張コンテンツを適用すると、新たなミッションやゲームモードが解放され、よりランクの高い装備を入手できるようになる。
宇宙進出時代、人類は火星にて遭遇した未知の存在「トラベラー」によって多大な恩恵を受けた。
探検・平和・技術革新により、何世紀にも及ぶ偉大な繁栄「黄金時代」を築くが、「暗黒」による侵略を受け、文明が崩壊してしまう。その「大崩壊」と呼ばれる出来事の、700年後の世界がDestinyの舞台である。[30]。 トラベラーはその力を徐々に失い、「黄金時代」は終焉を迎え、人類は絶滅寸前の暗黒時代に入った。地球に住むわずかな者たちだけがトラベラーの加護を受け「大崩壊」を生き延び、トラベラーの下に人類最後の都市「シティ」を築いた[31]。トラベラーは「シティ」の上空に浮いており、人類の守護者である「ガーディアン」に対し、「光」と呼ばれる未知の力を与えている。
「大崩壊」後、初めて再植民と復興を試みた人類は、敵対するエイリアンの総称「暗黒」が人類のかつてのコロニーと文明を占拠し、今や「シティ」をも侵略しつつあることを知る。プレイヤーは太古の時代の死者であり、「ゴースト」に蘇らされる[32]。その後「シティ」の「ガーディアン」となり、人類が世界から完全に消え去ってしまう前にこれらの脅威を調査し破壊する任務が与えられていく[32]。
一方、「暗黒」より生まれた種族・ハイヴの神オリックスが「大崩壊」に産んだ子の一人であるクロタは地球への侵攻軍を結成し、黄金時代に人類が残した地球の防衛システムに攻撃を仕掛けるなど、トラベラー殲滅に向けて動いていた[26]。人類はクロタのせいで月にいられなくなったものの、「ガーディアン」の活躍により、月での探索を再開できた[26]。
拡張コンテンツI「地下の暗黒」では、月から生還したエリス・モーンという人物の助力を得て「ガーディアン」はクロタの計画を阻止する[26]。
Destinyは地球最後の都市「シティ」を守るために設けられた人類最後の守護者である「ガーディアン」の旅を軸に展開する。ガーディアンは人類、アウォークン、エクソの3つの別個の種族から成る。プレイヤーキャラクターの種族は純粋に外見だけであり、Destinyのゲームメカニクスには何ら影響しない。
プレイヤーは種族と共にハンター、ウォーロック、タイタンの3つの中から1つのクラスを選ぶ[34]。 また各クラスにそれぞれ2つの「サブクラス」が存在したが、TTK以降更に各クラスに1つのサブクラスが追加された。これにより全クラスがソーラー、アーク、ボイドの3種の属性それぞれに、違ったスキルを持つサブクラスを得た。上のサブクラスが初期のサブクラスで、レベル15に達した時点で下のサブクラスが、レベル25で特定のクエストをこなすことで3つ目のサブクラスが開放される。サブクラスはプレイ中にいつでも変更することができる。
ベスタ基地は光の届く終端の小惑星地帯に位置する、小惑星ベスタに設けられたリーフの前線基地の一つ。
プレイアブルマップは地球、月、金星、火星。TTKにより土星が追加された。
敵キャラクターとして、フォールン、ハイヴ、ベックス、カバルの4種が存在する。彼らは人類とは相容れない存在であり、「暗黒」と呼ばれる。TTKによりハイヴの神・オリックスが率いる特殊な存在「宿られた兵」が追加された[26]。
Destinyの存在を最初に示したものは、バンジーの2009年のゲーム『Halo 3: ODST』に登場している。作中に「Destiny Awaits」(Destinyが待っている)と読めるサインが壁に書かれ、謎の球体がそばに浮いている地球の絵が示されていた[36]。2010年から2011年にインタビューやプレゼンテーションでバンジー社員はDestinyのことを言っていると解釈可能な曖昧な発言をしているが、2011年8月のバンジーの20周年ドキュメンタリー『O Brave New World』までは公然とDestinyに言及することはなかった。そのドキュメンタリーの中ではいくつかの初期の環境描写や、「Grognok」と名付けられた環境エディタ、モーションキャプチャ装置を身に着けて俳優がシーンを演じている短いショットが登場していた[37]。当時『Destiny』はコードネーム「Project Tiger」として知られていた。「Project Tiger」は2011年8月にバンジーの共同設立者ジェイソン・ジョーンズがDestinyについて語ったときに使った名前である[38]。その後「Project Tiger」は開発名称『Destiny』として知られるようになった。
2012年5月21日、バンジーとアクティビジョンの間のパブリッシング契約がロサンゼルスタイムズによって報じられた。この契約は本来、Infinity Wardの前従業員ジェイソン・ウエストとヴィンセント・ザンペラに対するアクティビジョンの訴訟において封印された証拠の中に入っていたものだったが、のちに当事件の裁判官によって開示された[39][40]。その契約は各々が4つの『Destiny』ゲームの開発とパブリッシングを行い、第一作は2014年の第2四半期か第3四半期に発売するという、バンジーとアクティビジョンとの間での合意のあらましを記したものであった。
最初に本作の詳細が公にリークされたのは2012年11月のことで、コンセプトアートとプロットの詳細が明らかになった[41]。バンジーはより詳細なリリースを行ってリーク情報を補足する一方、未発売のビデオゲームの詳細が計画されたリリースよりも前にまたもや明らかになったことについて遺憾の意を表明した[42]。Destinyを描くにあたり、バンジーのリードライターであるジョセフ・ステイトンはバンジーが「固有の命を持つ」「世界を作り上げる」という企図を持ったゲームにアプローチしていると述べた[43]。更なる情報は2013年2月にもたらされた。バンジーがビデオドキュメンタリーを発表し、Destinyについての情報とDestinyの背後にあるいくつかのコアとなるアイデアを明かしたのだ。そのアイデアには、バンジーの「七本柱」哲学も含まれる。これはできる限り顧客に広く訴えかけるゲームを作るべく採用した初期開発プロセスの七つの根本的な要素を明らかにしたもので[30][44]、カジュアルな初心者ゲーマーと類似ジャンルの固定客をDestinyに触れさせることを特に強調している[12]。DestinyはPlayStation 3とPlayStation 4で発売されることが2013年2月20日のPS4発表会で最初に発表された。バンジーはPS3版とPS4版両方に独占コンテンツがあることも明らかにした。のちにバンジーはDestinyがMicrosoftのXbox 360とXbox Oneで発売されることを認めた[45]。
また、本作とソーシャルメディアを合体させる計画も明らかになった。プレイヤーがオフラインのときでもお互いに接続されたままにすることを可能にするものである。ゲーム内世界は絶え間なく変化する状態にあり、バンジーは携帯電話のアプリケーションをプレイヤーが新しいクエストをアップデートしプレイヤーにフレンドがゲーム内で何を行っているのかについて知らせるのに利用することについての潜在的可能性について探求している[12]。
2013年6月、ソニー・コンピュータエンタテインメントのE3 2013カンファレンスでバンジーは本作の実演プレイを行った[46]。
2013年10月1日、バンジーとアクティビジョンは、特定の小売業者で機種を問わず本作を予約したプレイヤーがベータ版にアクセスできる9ケタのコードを受け取ることができると発表した。追加のベータコードが10月20日開始週の間SNSであるFacebookとTwitterにおいてもランダムに送付された[47]。
2014年3月20日、バンジーはに本作にFacewareのモーションキャプチャー技術を使用していることを発表した[48]。
2014年4月11日、バンジーは長く作曲家・オーディオディレクターとして雇用していたマーティン・オドンネルを解雇した[49]。最初ファンはオドンネルの不在が本作の音楽に影響するのではないかと心配したが、バンジーのピート・パーソンズはのちに本作の音楽は既に完成しており、オドンネルの不在は完成に向かっている開発に何の影響もないと認めた[50]。
2014年6月9日のE3 2014で、バンジーはDestinyのPS4用アルファバージョンが6月12日から16日までオープンになると発表した[51]。また、ベータテストがPlayStation 3とPlayStation 4向けに北米で2014年7月17日に始まると発表した[52]。
2014年6月17日、ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンアジアは、日本において本作がPlayStation 3とPlayStation 4独占で発売されると発表した。これは本作が日本ではXbox 360とXbox Oneでは発売されないことを意味する[16]。なお、SCEジャパンスタジオのローカライズプロデューサーである石立大介は、本作のローカライズはバンジーによるものであり、自分たちは関与していないとTwitterで述べている[53]。
2014年6月26日、バンジーはDestinyがESRBの「T for Teen」のレイティングを受けたことを認めた[54]。
2014年7月3日、日本におけるクローズドベータテストが2014年7月18日から実施予定と告知された[55]。
発売翌日の2014年9月10日、アクティビジョンは本作の売上が5億ドルを越え、新規ビデオゲーム・フランチャイズでは史上最も成功したローンチ(出足)であると発表した[56]。
Destinyの開発とマーケティング予算は5億ドル(10年以上のライフスパン)であり、これは既存のビデオゲームでは最も製作費のかかったビデオゲームである『グランド・セフト・オートV』を凌ぐものである[57]。
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