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5-メチルテトラヒドロ葉酸-ホモシステインメチルトランスフェラーゼ(EC 2.1.1.13、5-Methyltetrahydrofolate-homocysteine methyltransferase、MTR)は、メチオニン生合成の最終段階を触媒する酵素である。メチオニンシンターゼ(Methionine synthase; MS)としても知られる。MTRはホモシステインからメチオニンを合成する、S-アデノシルメチオニンサイクル(メチオニン合成とも呼ぶ)を構成する[1]。
MTRには、ビタミンB12(コバラミン)に依存して機能するタイプ(MetH)と、依存しないタイプ(MetE)の2種類が知られている。両者は反応機構・アミノ酸配列の点で共通点がなく、そのため互いに独立して進化したと推定されている[2]。
MTRは補因子である亜鉛とメチルコバラミン(MeB12)を含み、5-メチルテトラヒドロ葉酸(N5-methyl-THF)とホモシステインを基質とする。
この酵素反応は二段階のピンポン機構で進行する。始めに、N5-methyl-THFからのメチル基の転位でMeB12とテトラヒドロ葉酸(THF)が生成する。次に、メチル基がMeB12からホモシステインに転位し、コバラミン(B12)が再生すると同時にメチオニンが生成する。
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