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地表より高い位置に床を構築する高床建物のうち、住居として使用されたもの。 ウィキペディアから
高床式住居(たかゆかしきじゅうきょ)または高床住居(たかゆかじゅうきょ)は、床を地表面や水面より高い位置に構築する高床建物の1つで、住居として使用されたものをいう[1]。なお今日の日本の考古学界では「高床式倉庫」や「竪穴式住居」と呼ばれていたものが「高床倉庫(または高床建物)」や「竪穴住居(または竪穴建物)」と呼ばれるようになってきたのと同様に「式」を付けた呼び方はあまり用いられなくなっている[注釈 1]。杭上住居(くいじょうじゅうきょ)とも呼ばれる[3]。
平地建物や竪穴建物の中には、掘立柱(主柱)を用いず壁そのもので上屋(屋根など)の荷重を支える壁建ち構造のものがあるが、高床住居は壁建ち構造ではない掘立柱建物である。
中国南部・東南アジアなどの熱帯地域や[4][5]、シベリア、北アメリカ、南アメリカなどにみられる。
高床住居は、床面が地面、水面から離れているため、主に熱帯地域で発生する大雨による洪水被害を避けたり、シベリア地方では、暖房の熱で溶けた床下の永久凍土による建物の傾きを軽減するなどの自然災害による被害を避けるはたらきがある。通気性にもすぐれ、高温多湿な気候でも涼しく過ごすことができる。また虫や野生動物の侵入を防ぐのにも有効である。
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