闇之森八幡社
愛知県名古屋市中区正木にある神社 ウィキペディアから
愛知県名古屋市中区正木にある神社 ウィキペディアから
闇之森八幡社(くらがりのもりはちまんしゃ)は、愛知県名古屋市中区正木にある神社である。若宮八幡宮ともいわれる。
かつて神域には大木が鬱蒼と茂り、それは月の光も射さぬと句に詠まれるほどで、いつしか闇の森と呼ばれるようになった。大正時代に名古屋十名所のひとつに選ばれる[1]。
創建は長寛年間(1163年-1165年)。源為朝が石清水八幡宮を勧請したと伝えられる。境内に為朝の甲冑を埋めたといわれる「鎧塚」がある。その後、永正7年(1511年)室町時代に市部荘総鎮守として永正11年(1515年)には、鶴見直親・鬼頭源氏などにより重修されたと記されている。時代は下がって織田信長の父、織田備後守信秀が古渡城築城の時には領内守護として、天文11年(1543年)には社殿の修築がなされた。江戸時代になると、尾張藩主初代徳川義直が名古屋に入府以来、特に崇敬され、享保9年(1725年)には6代目藩主徳川綱友が市川太郎左衛門尉近長に命じて社殿の改修を行った。明治時代になってからは徳川義禮が石垣修築の献金をされました。このように神社は代々の尾張藩主からも厚く崇敬され、その証のひとつが、神社に入る鳥居の幣額で第19代徳川家当主徳川義親公の直筆であるという[2][1]。
例祭(10月14日、15日)
昔、ある少年が病気の母のために、闇之森の池の片目の鮒を食べさせたところ、母の病気が治った。少年は感謝の心で川から2尾の鮒を捕まえて、闇之森の池に放った。また別の人が片目の鮒を食べて元気になったという「片目の鮒」の伝説がある[1]。
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