Loading AI tools
ウィキペディアから
『関東流れ者』(かんとうながれもの)は、1971年2月6日に公開された日本映画。製作:日活。監督:小澤啓一。渡哲也主演の「関東シリーズ」第1作。服役している間に組織の裏切りに遭い、父親代わりの組長を殺された男が、出所後に復讐を果たすまでが描かれる。
横浜。坂下組幹部・坂下次郎(原田芳雄)がナイトクラブ「黒水仙」で泥酔して暴れたことから、「黒水仙」は坂下組と縄張りを争う狭友連盟のシマであったため、狭友連盟傘下の立花組組員で、彼と親しい滝村周次(渡哲也)が急行してその場を収めるが、次郎の兄で坂下組組長 坂下雄介(内田良平)はシマを荒らす意志がないことを示すために狭友連盟の幹部たちの前で指を詰めることになる。坂下組がメンツを失ったことに逆上した次郎は介入した立花組を逆恨みし、組長・立花茂三郎(水島道太郎)を襲撃。立花を守るため、周次はとっさに次郎を殺してしまい、4年間服役する。
周次は獄中で、立花茂三郎や坂下雄介が何者かに暗殺されたことを知る。育ての親同様だった立花や、若い頃からの同志である雄介を失った周次は大きな衝撃を受ける。やがて出所した周次は、見覚えのない男たちに出迎えられる。自動車に乗せられた周次は暴行を受けて気を失い、断崖の下り坂で暴走する自動車の中に取り残されるが、間一髪で脱出する。
周次が横浜に戻ると、立花組は解散し、かつての幹部たちはそれぞれ狭友連盟の傘下で自分の組織を率いていた。立花の最側近だった大川輝雄(今井健二)は狭友連盟から唯一譲り受けた「黒水仙」の経営者に収まっていた。周次は大川輝雄に立花組の再建を進言する。また、夜の盛り場で、周次は弟の洋(沖雅也)に再会する。洋は集団就職のために横浜の周次のもとに身を寄せていたが、兄が殺人犯になったことで就職先を追われ、狭友連盟傘下のバーの従業員になっていた。
周次の存在を疎んじる狭友連盟は、かつて周次を自動車で拉致した殺し屋・白土(青木義朗)を使い、たびたびあらゆる方法で彼の命を狙う。周次は、立花と雄介が利権独占をたくらむ狭友連盟によって殺されたことをさとる。そんな中、周次の舎弟・淳(じゅん)が血まみれで現れ、「洋が狭友連盟のアジトに監禁された」と告げて絶命する。これは周次をおびき出すための計略だった。
港へ向かった周次の前に大川が立ちはだかった。大川は狭友連盟会長・阿部恒久(南原宏治)に「周次を殺害しなければ、立花の娘で大川の婚約者である ゆき を殺す」と脅迫されていた。大川はわざとドスを持った腕を下げ、周次に刺されるがままになって果てる。そこに阿部以下幹部たちが現れる。周次は怒りを爆発させて一味を倒したのち、駆けつけた警官隊に逮捕されるのであった。
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.