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銘木(めいぼく)とは、木材や板材のうち、稀少な杢があるものや、材種自体に希少価値のあるものを指す。特に杢に関してはケヤキの玉杢や、トチの縮み杢などが分かりやすい銘木である。馴染みのある杉材であっても、樹齢や木目の風合いで銘木となる。合板やプリントで表現される場合もある。
インド南部、タイ、ラオス、ベトナムなどの熱帯産樹種であるが、遣唐使によって唐より伝来したため唐木(からき、とうぼく)と呼ばれる。中でも、紫檀(シタン)、黒檀(コクタン)、鉄刀木(タガヤサン)は「唐木三大銘木」とされ、重硬で緻密な材質であり、古くから銘木として珍重されてきた[1]。現在では、東南アジアから直接輸入される高級木材の総称である。
明治時代以降ヨーロッパ家具などで使われていた、ヨーロピアン・ウォルナット、チーク、キューバン・マホガニーを「世界三大銘木」と呼ぶようになった。
埋れ木(うもれぎ)とは、倒木が水や火山灰や土砂などに埋没し、酸素が遮断されることで、菌や虫などによって腐敗することなく、長い年月を経て、半ば炭化した木材のことである。炭化により材質は脆く、やや青がかった灰色をしている。炭化がさらに数万年進んだ物は石炭となる。樹種は平地に生える木が多く、主に杉(すぎ)、榧(かや)、楢(なら)、桂(かつら)などが採掘される。「神代(じんだい)」とも呼ばれ、杉は「神代杉」などと呼ばれる。非常に希少価値の高い銘木である。
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