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『透明人間』(とうめいにんげん、The Invisible Man)は、2020年のアメリカ合衆国・オーストラリアのホラー映画。監督はリー・ワネル、出演はエリザベス・モスとオリヴァー・ジャクソン=コーエンなど。
透明人間 | |
---|---|
The Invisible Man | |
監督 | リー・ワネル |
脚本 | リー・ワネル |
原作 |
H・G・ウェルズ『透明人間』 ジェイムズ・ホエール『透明人間』 |
製作 |
ジェイソン・ブラム カイリー・デュ・フレズネ |
製作総指揮 |
リー・ワネル ローズマリー・ブライト ベン・グラント ベアトリス・セケイラ ジャネット・ヴォルトゥルノ |
出演者 |
エリザベス・モス オルディス・ホッジ ストーム・リード ハリエット・ダイアー マイケル・ドーマン オリヴァー・ジャクソン=コーエン |
音楽 | ベンジャミン・ウォルフィッシュ |
撮影 | ステファン・ダスキオ |
編集 | アンディ・キャニー |
製作会社 |
ユニバーサル・ピクチャーズ ブラムハウス・プロダクションズ ゴールポスト・ピクチャーズ ナーバス・ティック |
配給 |
ユニバーサル・ピクチャーズ 東宝東和 |
公開 |
2020年2月27日 2020年2月28日 2020年7月10日 |
上映時間 | 124分 |
製作国 |
アメリカ合衆国 オーストラリア |
言語 | 英語 |
製作費 | $7,000,000[1] |
興行収入 |
$70,410,000[1] 2億600万円[2] $143,151,000[1] |
H・G・ウェルズが1897年に発表した小説『透明人間』を原作としており、1933年に公開された映画『透明人間』を現代風にリブートした作品である。
科学者が発明するという点は同じであるが、「薬品によって人間が変身する」から「透明化できるステルススーツ」へとより現実的な形に変更されている。
2007年頃、デヴィッド・S・ゴイヤーは透明人間を題材にした作品の企画を立ち上げたが、結局、製作に漕ぎつけることはできなかった[3][4]。
2014年10月、ユニバーサル・ピクチャーズは自社が製作したホラー映画に登場した怪物たちを集結させたシェアード・ユニバース(後にダーク・ユニバースと命名)を構想していると報じられた[5]。2016年2月9日、ダーク・ユニバースの作品として『透明人間』がリメイクされることになり、ジョニー・デップが主演として起用され、エド・ソロモンが脚本を担当することになったとの報道があった[6]。
2017年6月9日、ダーク・ユニバースの第1作目となる『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』が全米公開されたが、批評家から酷評され、興行収入もユニバーサルが想定していた数字を下回るものとなった。ジェイソン・ブラムがダーク・ユニバースの再構築に携わりたいという意向を示したこともあったが[7]、結局、ユニバーサルは往年の怪物たちをシェアード・ユニバースの形で復活させるのではなく、単発作品として製作していく方向に舵を切った[8][9]。
2019年1月24日、ユニバーサルは『透明人間』を単発作品としてリブートすると発表し、ジェイソン・ブラムをプロデューサーに、リー・ワネルを監督に起用した[10]。4月、エリザベス・モスの出演が決まった[11]。5月10日、ストーム・リードが本作に出演するとの報道があった[12]。6月、オルディス・ホッジとハリエット・ダイアーの起用が発表された[13][14]。7月、オリヴァー・ジャクソン=コーエンがキャスト入りした[15]。
本作の主要撮影は2019年7月16日にオーストラリアのシドニーで始まり[16]、同年9月17日に終了した[17]。
2020年1月28日、ベンジャミン・ウォルフィッシュが本作で使用される楽曲を手掛けるとの報道があった[18]。2月21日、バック・ロット・ミュージックが本作のサウンドトラックを発売した[19]。
当初、本作は2020年3月13日に全米公開される予定だったが[20]、後に公開日は同年2月28日に前倒しされることとなった[21]。
2019年11月7日、本作のオフィシャル・トレイラーが公開された[22]。2020年2月8日、本作のオフィシャル・トレイラー第2弾が公開された[23]。
2020年3月20日、アメリカで新型コロナウイルスが流行し、多くの映画館が閉鎖に追い込まれたため、ユニバーサル・ピクチャーズは本作のデジタル配信を開始した[24]。
当初、本作は2020年5月1日に日本で公開される予定だったが、新型コロナウイルスの流行が拡大していることを受けて、4月10日、配給元の東宝東和は本作の公開延期を発表した[25]。
本作は公開初週末に2800万ドル前後を稼ぎ出すと予想されていたが[26]、その予想は的中した。2020年2月28日、本作は全米3610館で公開され、公開初週末に2820万ドルを稼ぎ出し、週末興行収入ランキング初登場1位となった[27]。
本作は批評家から絶賛されている。Metacriticには57件のレビューがあり、加重平均値は71/100となっている[28]。なお、本作のCinemaScoreはB+となっている[29]。
映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには345件のレビューがあり、批評家支持率は91%、平均点は10点満点で7.69点となっている。サイト側による批評家の見解の要約は「演技は上質で、非常に恐ろしく、スマートな作品である。『透明人間』によって、誰もが知っている古典の中にも、新鮮味のあるリブート作品を生み出せるものが存在すると証明された。」となっている[30]。
2019年11月26日、ユニバーサル・ピクチャーズが1940年に公開された映画『Invisible Woman』のリブート企画を立ち上げ、エリザベス・バンクスを監督・主演に起用したと報じられた[31]。
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