辻沢敏
ウィキペディアから
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『ウルトラQ』のカネゴンに変身する少年・加根田金男を演じた事で知られる。目を閉じながら歯茎までも見せるニャッとした笑顔が個性的かつ印象的。
1963年に当時銀座にあった児童劇団のともだち座の一期生として入団した。翌1964年の終わり頃に円谷プロから出演者依頼の話が来て、写真審査の撮影時に笑顔で撮影した結果、一発で『ウルトラQ』の出演に決まったという[1]。
当初は同作の「キリがない」でのメインキャラクターである時平少年としての出演予定だったが制作が没になり、その後「キリがない」の同監督である中川晴之助監督の「カネゴンの繭」での金男少年役がまわってきた。その時は「キリがない」の時平少年の設定が小学6年生だったので、当初、脚本・設定では10歳の小学5年生の金男少年だったが、辻沢は小学6年生で演じる事になったので、後の『カラー版 怪獣ウルトラ図鑑』等のウルトラ関係の本には金男は小学6年生の設定になったとされている。
金男少年として登場する場面は合計約6分程度であり、しかも本人の声でなく麻生みつ子による吹き替えであったが[2]、変身直前まで見せる個性的な笑顔と真夏のガキ大将スタイルや、忠告する両親に対するお金の亡者らしいセリフと巨大化した繭を見て踊り喜ぶ姿に、金男の姿に戻った後のカネゴンに変身した両親を見て画面一杯に顔をアップしながら驚く場面等は、個性的な容姿と現在でも人気と影響力を併せ持つ快獣であるカネゴンの誕生という、シュールで不気味ながらも生命のドラマに溢れる劇的な変身シーンを演じた事も相まって視聴者に強烈な印象を与えた[3][4][5]。 その為に中学校に入った直後の1966年4月10日に「カネゴンの繭」がオンエアされると、クラスメイトのみならず全校で注目されるようになり、顔全体が赤面する程に恥かしい思いをしたという[6][7]。その影響と並びに、カネゴンと金男の強烈なイメージが脱しきれない影響で子役を引退する事になった[8]。
その後は海上自衛隊でP-3の教官を勤め、周囲からはカネゴン教官と呼ばれた。2011年に定年退官し[9]、現在では保険関係の仕事に就いている。
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