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農安県(のうあん-けん)は中華人民共和国吉林省長春市西北部に位置する県。県人民政府の所在する農安鎮は金代に黄龍府が設置されていた。吉林省中部に位置し、松花江支流の伊通河中流域にあたる[1]。東北平原のほぼ中央にあたり、肥沃な農業地帯をなしている[1]。甜菜・トウモロコシ・大豆などが栽培される[1]。食品・機械・石油などの鉱工業が発達している[1]。
漢代は扶余に属し、農安県には扶余の都城が設置された。南北朝から隋代にかけては高句麗の版図に含まれ、農安は高句麗の北辺として扶余城が設置されていた。698年に渤海が成立すると扶余府を設置、926年に滅亡すると遼朝により黄龍府と改称された。金代になると営州が設置されたが、後に山東省の同名地名との重複を回避するために1189年(大定29年)に隆安(龍安とも)と解消された。貞祐年間(1214年-1216年)には隆安州は隆安府と改称され、明代になると1403年(永楽元年)に奴児干都司管轄下の龍安站が設置された。
清代になると当初は郭爾羅斯前旗の管轄地とされたが、1800年(嘉慶5年)には新設された長春庁の管轄となった。1889年(光緒15年)に長春庁から長春府に昇格した際に初めて農安県が設置された。1947年(民国36年)に長春県と合併し長安県とされたが、1949年に再分割され農安県が設置された。
4街道、11鎮、10郷を管轄:
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