魂が宿った甲冑(刀などの武装を含めた総称)。劔冑の使い手は仕手と呼ばれる。劔冑を纏った仕手は再生能力や運動能力の増幅といった超能を得る。また、合当理(がったり)と称される機構で飛翔することも可能。
劔冑がこの世界において最強の武装である主たる理由は頑強な装甲にあり、その装甲を破壊する手段が合当理による飛翔から得られる運動エネルギーを乗せた武者による斬撃に限られるためであると作中で語られている。また、この斬撃を繰り出すために行われる武者同士の空中戦は∞の軌道を描くため、双輪懸(ふたわがかり)と呼ばれる。
大戦後、大和においてはGHQによる大々的な劔冑狩りが行われたため、現存する真打は決して多くはない。
真打、数打に共通の機能として金打声(きんちょうじょう、メタルエコー)と呼ばれる通信機能の一種を有しており、劔冑を装甲している仕手はこれを介して会話を行う。また、意思を持つ劔冑は基本的にこれを用いて会話を行う。
真打劔冑
古来の製法によって鍛造された劔冑。西洋では旧式劔冑(ブラッドクルス)と呼ばれ、これを纏う者は武者または騎士(クルセイダー)とされる。
鍛冶師の魂を心鉄(しんがね)として完成する逸品で、物語開始時点では数打とは比較にならない性能を誇る。戦闘補助OSとして鍛冶師の人格が宿っており、仕手とは別に独立して行動が出来る(自意識を持った)個体も存在する。
また、真打の中でも極一部の業物は、魔法のような超常能力、陰義(しのぎ、アウトロウ)を備えている。熱量が足りていれば劔冑単体でも使用でき、また武者であれば装甲していなくても使用できる。
- 村正 / 勢洲右衛門尉村正三世
- 仕手:湊斗景明、綾弥一条 / 陰義:磁気操作(磁力制御) / 待騎状態:蜘蛛
- 誓約の口上 - 鬼に逢うては鬼を斬る 仏に逢うては仏を斬る ツルギの理ここに在り
- 深紅の妖甲。湊斗家祭殿に祀られていた二領の劔冑のうちひとつ。旋回性能と装甲に優れる。
- 陰義の磁力制御は様々な物に対し相当な磁性を付与することができ、自身の駆動系への使用による機動性向上(磁気加速)や物理衝撃を磁気反発により跳ね返す(磁気障壁)、敵騎を引き剥がすなど応用の幅が広い。中でも磁気の吸着と反発を極限まで刀に加えた斬撃「レールガン」の威力は一手で以て戦いを制する。
- 右肩にマウントされる長大な野太刀が主な武装だが、物語開始直後に銀星号によって破壊されており、他の武装としては太刀、脇差がある。また、この劔冑が装備している刀はいずれも刀身が金色の鋒両刃造になっている。この破壊された野太刀は銀星号によって八つに分けられ“卵”と同化しており、その卵の寄生体を倒すことで野太刀は再生していき、同時に二世村正の能力である重力制御を弱体化しているものの使用可能になる。茶々丸もその寄生体の一人であり、魔王編では彼女が死亡したことで野太刀が完全に再生し、以前のものよりも遙かに強化され茶々丸の意思が宿り、景明はその野太刀に“虎徹”という銘を付けた。
- 妖甲と呼ばれる由縁は、憎きを斬れば愛しきも斬らねばならなくなるという善悪相殺の呪いがあるため。この村正一門に共通する呪いは、一つの命は善と悪を同時に兼ね備え、命を奪う戦いは善と悪を諸共に断つ醜悪なものだということを知らしめるためのもの。村正一門はこの善悪相殺の呪いをもって戦いの価値を貶めることで平和を実現しようとしていた。
- また村正一門共通の機能として、周囲の人間に自らの意志を同調させる精神汚染波が搭載されているが、三世のそれは過去の帝の勅命により封印されている。
- 待機状態は隠密性に優れ、鋼の糸を吐く事が出来る。糸はある程度形状を選択でき、また巻きつければ擬似的な劔冑を作る事が出来る。
- 蒐窮一刀(おわりのたち)
- 村正の磁力制御と景明の剣術(吉野御流合戦礼法)を組み合わせて使用される電磁抜刀術の総称。下記バリエーションがあり威力や射程等が異なる。
- 磁力制御を刀一点に極限まで集中させて行い、電磁力と反発・吸着の作用により光速とも表現される速度で斬撃する。熱量消費が尋常では無い為乱発はできず、さらに磁力暴走の危険が伴う為綿密な制御を行う集中力と覚悟が求められる。
- 電磁抜刀「禍」(レールガン「マガツ」)
- 吉野御流合戦礼法「迅雷」が崩し。納刀状態から鞘と刀に磁気操作を行い抜刀する神速の抜刀術。見切り不可能な速度であり威力も一撃で武者を両断可能。太刀で行い作中の使用頻度が最も高い村正&景明の決め技。
- 電磁撃刀「威」(レールガン「オドシ」)
- 吉野御流合戦礼法「雪崩」が崩し。太刀を最上段で構え背面と刀に磁気操作を行い振り下ろす。隙が大きい為武者相手には使用が困難であるが、威力は最も高い(作中では山一つを崩壊させた)。
- 電磁擲刀「呪」(レールガン「カシリ」)
- 吉野御流合戦礼法「飛煌」が崩し。納刀状態の脇差に磁気操作を行いそのまま射出する、ある意味レールガンに最も近い遠距離技。速度は蒐窮一刀の中で最も速い。
- 電磁抜刀「穿」(レールガン「ウガチ」)
- 吉野御流合戦礼法「迅雷」が崩し。前述の野太刀「虎徹」により行う「禍」。野太刀は肩にマウントされている為振り下ろしとなる。単純威力では最強の蒐窮一刀であり、銀星号のブラックホールすら斬り裂く。
- 電磁双刀「散」(ツインレールガン「チラス」)
- 吉野御流合戦礼法「比翼」が崩し。「穿」を刀で受け止めた敵に対して左手のみで鍔ぜり合いを行い、右手で脇差を用いてガラ空きとなった敵の腹部に「呪」を叩きこむ。
- 「祝」(コトホギ)
- 吉野御流合戦礼法”刃鳴”が崩し。納刀時の鍔鳴りに乗せて三世村正の精神汚染波である磁気汚染(くるわし)を周囲の人間に拡散させる。
- 魔剣「装甲悪鬼」
- 銀星号との最終決戦で、最も憎むもの(景明自身)を殺すことによって、最も愛するもの(光)を殺すという善悪相殺の呪いを利用した村正&景明最後の攻撃。これで銀星号を倒すに至るも光の最期の力で景明が死ぬことはなかった。
- 銀星号(村正 / 勢洲右衛門尉村正二世)
- 仕手:楠木正秀→湊斗光 / 陰義:辰気操作(重力制御) / 待騎状態:女王蟻
- 誓約の口上 - 鬼に逢うては鬼を斬る 仏に逢うては仏を斬る ツルギの理ここに在り
- 白銀の劔冑。本編時ではその容姿から銀星号と呼ばれる。湊斗家祭殿に祀られていた二領の劔冑のうちひとつ。武器を持たず格闘技を主な攻撃手段としている(重力操作による機動性においては刀剣は却って邪魔になるため)。
- 打撃には重力操作による威力強化がされており、手刀で劔冑を両断する程。
- 周囲に放たれる精神汚染波(金打声による歌)によって周囲の人間と仕手の精神を同調させる辰気汚染(くるわし)を持ち、三世のそれと違いこちらは封印されていない。光が使用時は「社会的な枷(倫理観)を外させる」汚染波となっているが、汚染された殆どの人間が理性を失い殺しあう獣のようになってしまっている。この汚染波は劔冑を装甲していれば(数打でも)防ぐことが可能。
- 陰義の辰気操作は重力を操ることができ、これによる騎航(この為合当理を持たない)で通常の劔冑では不可能な速度・機動性を実現しているほか、打撃に重力をのせることで威力上昇・重力の反発による障壁等、他の真打とは一線を画す圧倒的な性能を誇る。
- 反面、地の装甲は薄めで特に重力制御は一見すると僅かな損傷でも大きな機能低下を招く。この弱点を補強するため普段は重力障壁を展開しており、そちらに出力の大半を割いているため他の真打を圧倒するほどの性能でさえ全く本気を出していない状態でしかない。
- 三世と同様に善悪相殺の呪いが搭載されているが、光自身が敵意を持たない為この原則に当てはまっていない。
- 待機状態での大きさは光とあまり変わらず、比較的小型である。
- 作中で村正は「かつて大和を地獄に変えた妖甲」といわれているが、それはこの二世と初代村正のこと。共に南北朝時代に造られ、二世は南朝に贈られた後味方に「善悪相殺」の呪いを強いた。
- 南北朝統一後、初代は戦乱時に破壊され二世も帝により鋳潰される予定であったが、三世の嘆願により三世を監視・討伐役として共に封印された。
- 天座失墜・小彗星(フォーリンダウン・レイディバグ)
- 吉野御流合戦礼法「月欠」が崩し。通常の劔冑では到達不可能な超高空から、重力制御を用いて目視不可能な程の速度で急降下して踵落としを放つ。この時踵の部分に装甲を集中させている。
- 瘴熱疾走・火隕星(ブレイジング・ストリーム)
- 飢餓虚空・魔王星(ブラックホール・フェアリーズ)
- 重力障壁解除後(つまり本気時)に使用。尾部装甲を展開し、重力を一点に極限まで発生させてブラックホールを作り出し、周囲の敵騎や物質を空間ごと飲み込む。
- 正宗 / 相州五郎入道正宗
- 仕手:綾弥一条 / 陰義:因果覿面 / 待騎状態:天牛虫
- 誓約の口上 - 世に鬼あれば鬼を断つ 世に悪あれば悪を断つ ツルギの理ここに在り
- 濃藍の劔冑。そのあまりに荘厳な姿は天下一名物と崇められ、一度も装甲されることなく死蔵されていた。
- 鍛冶師が自身の体験から徹底的に「正義」を追求し、その思想を体現させる劔冑となった。その為か劔冑自身の自己主張が強い傾向にある。思想上、村正と対極の存在。
- 数ある真打の中でも頑強な装甲を誇り、陰義や斬馬刀の他に正宗七機巧を持つ。が、仕手諸共自らの血肉を削って放つ機巧ばかりのため、使用する際には絶叫するほどの苦痛を伴う。また、そのような機巧を多用するためか仕手への再生能力も高めに設計されている。
- その身に受けた陰義を威力・精度そのままに相手へ返す因果覿面の陰義を持つ。
- 正宗七機巧(まさむねななつのからくり)
- 陰義とは異なる、正宗自体に機械仕掛けで搭載された機能。名称通り以下の7つが搭載されている。
- 飛蛾鉄砲・弧炎錫-掌の砲から鉄針入りの弾丸を撃ち出す。弾丸の材料は仕手の腕の骨肉。射程が短い為、自分も鉄針によるダメージを受ける。
- 朧・焦屍剣-斬馬刀を高熱化させ、燃え盛る刀とする。刀を持つ仕手自身の手までも炭化させる程の熱量。
- 隠剣・六本骨爪-仕手の肋骨を甲鉄化させて腹部から伸び出させ、相手に突き刺す。
- 無弦・十征矢-仕手の指を甲鉄化させて指ごと撃ち出す。
- 割腹・投擲腸管-仕手の腸を甲鉄化させて腹部から飛び出させ、相手に投げて拘束する。
- 肘鉄砲・呑龍高炉-肘からガトリングガンを放つ。これも弾丸は仕手の骨肉と思われる。
- 神形正宗・最終正義顕現-体を縦に真っ二つにされても復活する程の再生能力を発動させる。過剰な再生により一時的に異形の姿となることも。
- ウィリアム・バロウズ[1]
- 仕手:大鳥香奈枝 / 陰義:自在操作矢 / 待騎状態:コントラバス
- 誓約の口上 - なし(仕手が装甲楽曲をコントラバスで演奏して装甲)
- シュヴィーツの国宝弓聖テルを模して造られた贋作。陰義を除く性能はほぼ完全にコピーされている。武装は剣と、巨大な盾と合体したクロスボウ。そこから発射される矢は、劔冑の堅牢な装甲すら容易く貫通する威力を誇る。口上はあらず、楽曲を奏でて装甲する変則仕様。
- 待機状態では弦を操作でき、ある程度複雑な動作(銃の引き金を引く等)も可能。
- The paradox of"tell and apple"(テルの矢は林檎に届かない)という背理論を元にした陰義を備える。
- 「射撃点から目的点までの距離の中間に中間点Aを設定する。矢が目的点に到達するには必ず中間点Aを経由しなければならない。そして射撃点より中間点Aの間に更に、中間点Bを置く。中間点Aに到達するには中間点Bを経由しなければならないが、もし射撃点とBの間に中間点Cがあったなら? 更にその間にD、E、Fと無数の中間点を設置すれば? テルの矢は決して林檎に到達しないだろう。」
- この背理論を元に、「放たれた矢が射線の中間地点に到達する度に、再発射(方向転換)することが出来る」という機能なのだが、再発射点は万分の一秒にも満たない寸機でしかない上、その間に標的も認識し「意識的に発射」しなければならないため、常人ではまず扱えず、真作に及ばないとされる所以となっている(真作は「仕手の視線を矢が追う」陰義)。
- つまり「肉眼で発射した拳銃の弾丸の軌跡と軌道を観測・把握し尚且進路上の中間点を認識し干渉する」必要があり、人間には実現不可能な理論倒れとなってしまっている。
- 背理の一射(パラドックス・シューティング)
- 上記の理論倒れであるはずの陰義を、大鳥香奈枝という仕手を得て使用可能とした必殺の一矢。
- 大鳥香奈枝はその生来の快楽殺人嗜好(人の死にエクスタシーすら感じる)からくる異常な集中力と、複眼という人外の能力をもって得る異常な知覚能力(時が止まって見えるほどの動体視力)でこの陰義の使用を可能にしている。
- しかし熱量消費と共にその集中力・知覚力は脳にかなりの負担がかかるようで、乱発はできない。
- 虎徹 / 長曾祢虎徹入道興永
- 仕手:足利茶々丸・湊斗景明 / 陰義:感覚共有 / 待騎状態:-
- 誓約の口上(茶々丸装甲時) - 蛆には腐肉を 蠅には糞を 百舌には蛙の串刺しを 今宵の虎徹は血に飢えている
- 誓約の口上(景明装甲時) - 獅子には肉を 狗には骨を 龍には無垢なる魂を 今宵の虎徹は血に飢えている
- 生ける劔冑(リビングアーマー)。作中に登場する真打の中ではトップクラスの運動性を誇る。
- 武器は一般的な刀ではなく手甲状の鉤爪。陰義は茶々丸の感覚を他者にも与えるというものであるが、彼女のある境遇によって兵器としても極めて剣呑な性質を持つ。
- 真改 / 井上和泉守国貞
- 仕手:鈴川令法 / 陰義:液体操作 / 待騎状態:百足
- 誓約の口上 - いかで我が こころの月を あらはして 闇にまどへる ひとを照らさむ
- 黄銅の劔冑。和泉守国貞の名でも通じる。大坂正宗とも称される名甲。装甲の口上は左京大夫顯輔の詞。
- 非常に汎用性の高い陰義を持ち、血液から海水まで液体であれば自在に操ることが可能。
- 月山 / 月山従三位
- 仕手:風魔小太郎 / 陰義:霧隠の術 / 待騎状態:猿
- 誓約の口上 - 迷いの六界、地獄・餓鬼・畜生・阿修羅・人間・天人、いざ行かん 悟りの四界、声聞・縁覚・菩薩に仏、いざ行かん 死して生あり生して死あり、死とは生なり生とは死なり、死して十界生して十界
- 風魔一族に伝わる古甲。速力は高いものの、空戦理論が確立されていなかった頃の作のため、旋回性にやや難がある。
- 陰義は探査機能や視覚を完全に欺くというもの。不可思議なほど長い効果時間を持つのだが、これは、湯殿山の光学欺瞞と羽黒山の信号欺瞞で姿を隠し、月山が戦闘を行うという三位一体の戦法による物であり、それぞれが陰義と戦闘に集中することで長い効果時間を実現されている。月山本体の陰義は金打声欺瞞。
- 荒覇吐
- 仕手:六波羅武者 / 陰義:熱量吸収 / 待騎状態:無し
- 誓約の口上 - 無し
- 劔冑の上に装甲するという特殊な劔冑。発掘された神代の作と思われる真打に六波羅の技術者が多種多様な改良を施している。
- 鈍重だが、大質量からなる破壊力や耐久性は他の追随を許さない。搭載した兵器には電力の供給が必要なことと、並の劔冑には比較にならない熱量を消費するという弱点もあるが、後者については「生きた人間を『バッテリー』として搭載し、熱量を負担させる」という非人道的な手段で解決されている。なお、『バッテリー』が完全消耗した場合、搭載された人間は干からびた死体となってしまう。
- 武器は各箇所に配置された重火器と試作型竜気砲(発振砲)。
- 鬚切
- 仕手:足利護氏 / 陰義:不明 / 待騎状態:馬
- 誓約の口上 - 帰命頂礼八幡大菩薩 我、御器と罷り成る
- 膝丸と共に源氏の至宝であり足利に伝わる大名物。村正とほぼ互角の装甲を持ち、他の真打と比較して高い総合力を誇る。
- 膝丸
- 仕手:今川雷蝶 / 陰義:蜘蛛切 / 待騎状態:馬
- 誓約の口上 - 帰命頂礼八幡大菩薩 我、御剣と罷り成る
- 鬚切の兄弟騎。そのためか、鬚切が受けた傷が時折この甲鉄に痣となって現れることもあるという。
- 髭切同様に高い総合性能を誇り、とりわけ攻撃力においては全劔冑でもトップクラス。
- 同田貫 / 同田貫正国
- 仕手:遊佐童心 / 陰義:火炎放射 / 待騎状態:亀
- 誓約の口上 - 天に冥府 地に魔道 踏まえし道は修羅の道[2]
- 比較的近代に造られた業物で、高い防御力を持つ。防御形態への変形機構を備え、装甲時にも亀のように手足を甲羅のなかに引っ込めることで堅牢な防御力を発揮する。
- 仕手である童心の特技である尾張貫流を反映して、槍を主武装とする。
- 銘伏(なぶせ)
- 仕手:大鳥獅子吼 / 陰義:自己隠蔽 / 待騎状態:七節
- 誓約の口上 - 不明
- 無銘ながら業物に勝るとも劣らぬ名甲。代々暗殺に使われてきた影働きのための劔冑。
- 陰義により光学迷彩を実現する。
- 厩衆(うまやしゅう)
- 仕手:六波羅厩衆 / 陰義:レーダー欺瞞 / 待騎状態:烏
- 誓約の口上 - 不明
- 同型同仕様のものが多数存在する真打。月山鍛冶の系譜。
- 青江貞次[3]
- 仕手:名称不明 / 陰義:幻覚 / 待騎状態:蛾
- 誓約の口上 - 不明
- 奇怪な面を肩に装着しており、その姿からニッカリ青江と称される妖甲。
- 仕手を惑わし、女子供ばかりを殺害させ妖甲であることを誇る殺人嗜好の劔冑。
- 陰義により相手に様々な幻覚を見せる。
- 黒瀬童子
- 仕手:黒瀬童子 / 陰義:不明 / 待騎状態:不明
- 誓約の口上 - 不明
- 六波羅に滅ぼされた岡部弾正の遺児、黒瀬童子が父から受け継いだ劔冑。合当理の形状から月山鍛冶の系譜と思われる。
- これといった弱点のない名甲だが、劇中における活躍は極めて少ない。
- バートリィ
- 仕手:永倉さよ / 陰義:吸血 / 独立形態:なし
- 誓約の口上 - THE IRON MAIDEN. (鋼の人形は 裸体で 肉色で 化粧されている)
- ドゥルコという鍛冶師が造り上げた特別な劔冑。とある老いを恐怖した貴婦人のために、他者の血を吸い尽くして若さを保つという凶悪な仕様に特化されている。
- そもそも金属ですらない特注仕様。“貴婦人の為の劔冑”であるために無骨な全身装甲ではなく手袋の部分のみが劔冑である。
- 当然騎航や体機能の強化などはなく、防御力さえ皆無だが陰義の性能だけは卓越しており、相手が硬い装甲に覆われた武者だろうと容赦なく護りを突き破り、吸血してしまう。
- アスカロンVII(セブン)
- 仕手:ジョージ・ガーゲット / 陰義:不明 / 待騎状態:大剣、鞘
- 誓約の口上 - Sacrosanct. (神聖にして侵すべからず)
- 竜殺しとも言われた聖剣アスカロンの写しで、英国王室謹製の劔冑。グレートソードを主兵装とする。
- 村雨
- 仕手:大塚信子 / 陰義:不明 / 待騎状態:犬
- 誓約の口上 - 仁義礼智忠信孝悌 抜けば玉散る氷の刃 振れば命散るさだめのツルギ
- 外伝『琴乃の劔冑』の主人公「瀧澤琴乃」が心鉄となり誕生した世界最新の真打劔冑。
- 三世村正やウィリアム・テルといった真打劔冑の影響を大きく受けており、里見八犬伝に登場する「仁義八行の玉」をモチーフにした八つの珠や競技用劔冑特有の四枚翼、数打劔冑のケーブルなど、琴乃に縁深い物が意匠として施されている。
- また、数打に陰義の能力を付与する謎のパーツ「オヴァム」が打ち込まれている。
- 熱量を破壊力に変換する無骨な大槌のみを兵装としているため、騎行しながらの戦闘は不得手というかなり変則的な設計思想を持つ。低空での騎行に優れる。
- ウィリアム・テル
- 仕手:ジョーン・ラヴ / 陰義:自在操作矢 / 待騎状態:コントラバス
- 誓約の口上 - なし(仕手が装甲楽曲をコントラバスで演奏して装甲)
- 弓聖テル。永世中立国シュヴィーツの国宝である名甲。「放たれた矢が仕手の視線を追う」という神技的な陰義を持つ。
- 『琴乃の劔冑』に登場。バロウズの模倣元である真作。落ち着いた黒い色彩と頭部の形状以外は、武装を含めほぼバロウズと同一の形状である。
- 草薙 / 天目一箇命草薙
- 仕手:高木勘兵 / 陰義:臥蝕の牙 / 待騎状態:海蛇
- 誓約の口上 - 我が身 既に鉄なれば 我が心 既に空なれば 生者必滅
- 大和南方の孤島に祀られていた四騎の古甲のひとつで、神甲と称される。仕手との帯刀の儀の条件として、数多の人間の血を要求する妖甲。
- 陰義は敵の仕手を蝕む猛毒を牙から直接流し込む「臥蝕の牙」。
- 劇中で装備する機会は無かったものの、専用兵装として劔冑の甲鉄を易々と斬り裂く都牟刈の大刀を持つ。『鏖』に登場。
- 坤竜(こんりゅう)
- 仕手:更科右近 / 陰義:血身泥 / 待騎状態:蛸
- 誓約の口上 - 不明
- 大和南方の孤島に祀られていた四騎の古甲のひとつ。血液と同化して姿を眩ます陰義を持つ。待騎状態では触手を扱うことが可能。『鏖』に登場。
- 乾雲(けんうん)
- 仕手:柳田喪左衛門 / 陰義:腸遊び / 待騎状態:烏賊
- 誓約の口上 - 幾重にも爛れし腸の咲く地獄 永久までも君に残さん
- 大和南方の孤島に祀られていた四騎の古甲のひとつ。死者の臓物を操作する能力を持ち、他の劔冑内部に張り巡らせて操ることができる。『鏖』に登場。
- 当麻友則
- 仕手:椚サチ / 陰義:泡躯 / 待騎状態:蟹
- 誓約の口上 - 私の花は何の色? 咲くならそっとスミレ色 目立たぬように咲きましょう 目立てば誰かが手折ります 手折られ花は恨み花 涙色した水下さい 涙色した雨下さい
- 大和南方の孤島に祀られていた四騎の古甲のひとつ。泡らしき物をあやつる陰義を持つ。『鏖』に登場。
- 正家 / 備後三原守家正家
- 仕手 :芹沢鴨 / 陰義:氷の剣 / 待騎状態:狼
- 誓約の口上 - 我士道塞グヲ不許 我武道阻ムヲ不許 右条々相ヒ背候者ハ切捨御免
- 過去より来訪した新撰組初代総長の劔冑。陰義により、氷で刀身を数倍に延長させることが可能であるが、その分扱いには卓越した技量が必要。『魔界編』に登場。
- 兼定 / 和泉守兼定
- 仕手:土方歳三 / 陰義:熱量加給 / 待騎状態:狼
- 誓約の口上 - 臨機応変怠ルヲ不許 戦時気組忘ルルヲ不許 右条々相ヒ背候者ハ 切腹申シ付クベク候
- 過去より来訪した新撰組副長の剱冑。陰義により熱量を加供給させ、運動性など基礎能力を向上させることが可能。
- 『魔界編』に登場。
- 清光 / 加州清光
- 仕手:沖田総司/ 陰義:速度超過 / 待騎状態:狼
- 誓約の口上 - 臨機応変怠ルヲ不許 戦時気組忘ルルヲ不許 右条々相ヒ背候者ハ 切腹申シ付クベク候
- 過去より来訪した新撰組一番組長の剱冑。甲鉄を犠牲にした軽量化により高い加速性能を持ち、陰義はその速度を更に上昇させる。
- また兼定と同様に探査能力も高い。
- 『魔界編』に登場。
- 兼定清光 / 今様兼定清光
- 仕手:土方歳三・沖田総司 / 陰義:熱量加給 / 待騎状態:-
- 誓約の口上 - 無し
- 戦闘による互いのダメージを補う為、兼定(足を損傷)と清光(結核により肺損傷)のそれぞれ上半身と下半身を融合させたイレギュラーな剱冑。
- 二人分の熱量に加え、熱量加給の陰義による仕手の生命を省みない膨大な熱量はそのまま圧倒的な速度・攻撃力・治癒力となっている。
- 融合した二人は互いを認識することはできない。
- 『魔界編』に登場。
- 桜丸 / 古備前友成桜丸
- 仕手:平教経 / 陰義:植物操作 / 待騎状態:兎
- 誓約の口上 - 人に盛者必衰の理あらば、天にも天人必滅の理あり これ六道之沙汰と思い知れ
- 過去より来訪した平家武将平教経の劔冑。単鋭装甲により高度での速度に秀でる。陰義は植物を自在に操る「小桜縅」。
- 『魔界編』に登場。
- 無銘 阿・吽
- 仕手:運慶・快慶 / 陰義:鉱物操作 / 待騎状態:金剛力士
- 誓約の口上 - 出る入る息は阿吽の二文字 汝の真意は如何なる義にや、事のついでに問い申さん
- 過去より来訪した運慶・快慶の劔冑。作中では金剛力士像の元となった劔冑といわれる。鉱物操作により金属物の操作が可能で巨大な鎌倉高徳院の阿弥陀如来像を操った。
- 村正伝大千鳥
- 仕手:真田信繁 / 陰義:炎操作/ 待騎状態:蜘蛛
- 誓約の口上 - 不惜身命 但惜身命
- 過去より来訪した戦国における日本一の兵の剣冑。三世村正(関鍛冶)の系譜であり、独立形態はよく似た意匠をしている。主兵装は三叉槍。
- 超高温の炎を操り、甲鉄の融点を超える炎を宿した槍は位置関係と耐久性を無視した強烈無比な一撃を放つ。
- 大倶利伽羅広光
- 仕手:伊達政宗 / 陰義:気圧制御 / 待騎状態:牛
- 誓約の口上 - 悪羅 悪羅 悪羅
- 合当理を持たない特殊な劔冑。気圧制御の陰義によって、旋回性能を限定されている代わりに通常ではありえない航行速度と変速軌道を実現している。
- 筑後三池典太
- 仕手:柳生十兵衛 / 陰義:月影 / 待騎状態:黄金虫
- 誓約の口上 - 尋ね行く道の主や夜の杖 つくこそ要らぬ 月の出ずれば
- 徳川拝領の名甲。剣豪養成ギプスとも取れるような最も良い構えを取るための特殊構造が採用されており、非常に扱いづらい劔冑。陰義は影の領域において物質を透過する能力で、装甲とともに恒常的に発動している。相手の剣戟を無効化する無敵とも言える能力だが、物質透過を行えるのは「月を光源として甲鉄に映り込む敵騎の影」に限定される。
- 武州五輪
- 仕手:宮本武蔵 / 陰義:術理吸収 / 待騎状態:鎧
- 誓約の口上 - 千日の稽古を劔とし 万日の稽古を冑とす 以て此れ我がツルギなり
- 脇差の二刀流を主な武装としている由来不明の劔冑。仕手が見て理解した兵法を、近代兵器であろうと陰義であろうと吸収・再現することが可能という、規格外の陰義を持つ神代の作甲。正宗の因果覿面と異なる点は仕手の理解が及ばなければ何度受けようと再現することが不可能な点、及び吸収再現してしまえば以降は能力として保有することが可能という点である。
- 武蔵の元で多くの陰義と兵法を吸収し、三世村正を装甲した景明との戦闘を経て「五輪書」として完成する。仕手に適した陰義を自ら選択する「死霊秘宝(ネクロノミコン)」に並ぶ魔書。これに記された全ての兵法を引き出すことが出来るのは「英雄」と「魔王」のみ。
- 『魔界編』に登場。
- 小狐丸
- 仕手:菊地明尭 / 陰義:慣性制御 / 待騎状態:九尾の狐
- 誓約の口上 - 打ち奉りし御剣の 刃は雲を乱したれば 天の叢雲ともこれなれや
- 『贖罪編』に登場する紫紺の劔冑。親王から明尭に託された由来も知れぬ古甲だが、強力な陰義を宿した業物である。慣性制御の陰義によって稲妻のような軌道で航行することが可能。
- 村正 / 勢洲右衛門尉村正
- 仕手:足利義持 / 陰義:磁力制御(ドラマCD版)、基素制御(小説版) / 待騎状態:兜虫
- 誓約の口上 - 鬼に逢うては鬼を斬る 仏に逢うては仏を斬るツルギの理ここに在り
- 始祖村正。北朝に献上された漆黒の劔冑。善悪相殺の呪いを帯びている。
- 生前は南朝に仕える鍛冶師であり、劔冑の方向性となる目的を定めるために戦を見る中で信頼していた者に裏切られ、遂には妻がやむを得ない事情で敵に回ったことで己の中の善悪の定義を見失ってしまう。そして浦夢(ニコラ・フラメル)から善悪とは物の見方でしかなく、自分の望みのために他者を悪とする独善こそが世に争いを蔓延らせる原因であると教えられ、その真実を世に知らしめ独善を滅ぼし、平和の世を実現するという思想の元、劔冑を鍛造した。
- 小説版における創気操作の陰義はまさしく万能であり、破壊された心臓の即時再生・甲鉄の一点集中による装甲強化・太刀の変幻自在な伸縮・灼熱の猛火や超低温の冷気による攻撃・気象操作など、単体でも陰義として十分通用する能力を多種多様に扱う事が出来る。
- また、浦夢から与えられた神の血肉(ラピス・サギー)を鍛造の際に打ち込んだことで、時間加速能力まで備えている。
- ドラマCD版では三世村正と同じ磁力制御だが、捩じ切った味方の武者の首を磁斥力によって射出し敵を撃墜することで、善悪相殺を一度に成すという凄惨な使用方法となっている。
- 南北朝時代に前述の思想を達成すべく北朝へ贈られ、弟を善悪相殺により殺害したことで狂気に駆られた仕手の精神汚染波によって北朝軍を恐るべき獣の軍隊へと変貌させ、南朝に贈られた二世と共に大和を地獄に変えた。
- 南北朝戦争終結時に戦闘により破壊され、本編時代にはその妖甲としての伝説のみ残っている。
- 菊正 / 金精号菊正
- 仕手:菊川肛司 / 陰義:残留物記憶 / 待騎状態:人間
- 誓約の口上 - ガチに会うては尻をふり 色男に逢うては腰をふる こんにちは金精号です!!
- 男色事件専門捜査官、菊川肛司が持つ劔冑。男性が無差別に尻を掘られる「金精号事件」の犯人を肛司と共に追っていたが、実は彼自身が事件を引き起こしていた。
- 待機状態では犬のような耳と尾が生えた黄色い身体の男性の姿をとり、村正や正宗と同じく劔冑としては豊富な感情を持つ。劔冑ながら男色家でもあり、「カマ」という響きに惹かれて鎌倉へやってきたという。
- 装甲状態では妖刀「菊一文字二ッ尻」を武器とする。仕手の肛門に太刀と同じ大きさの突起物をめり込ませる能力を持ち、これで前立腺を刺激して力を得ることができるが、仕手の体力を大幅に消耗するという弱点を突かれて村正に敗れた。
- 『装肛アッー鬼菊正』に登場。
数打劔冑
クローン技術・CPU等電子機器の開発、発展により台頭した劔冑。西洋では新式劔冑(レッドクルス)。これを纏う者は竜騎兵(ドラグーン)と呼ばれる。
鍛冶師を犠牲にしないために量産が可能で、現在の軍事における主流兵器である。陰義を備えておらず、また機体の性能にしても真打に劣るものの、技術の発展速度はめざましく、留まることを知らない。高威力遠距離兵装の発振砲や高速徹甲弾の実用化や隠業隠形竜騎兵の登場により将来は真打劔冑から兵器の頂点の座を奪い取ると言われる。
CPUを用いている為人格は無く、戦闘補助はOS等電子機器による。
いずれの機体も頭部から管を伸ばしているが(六波羅の劔冑は頭部前方、GHQは右方)、これは機銃へ熱量を送るための送熱管である。
- 六波羅軍
- 六波羅で採用されている劔冑は通常騎とは別に指揮官騎が存在するが、機関砲を除装する以外に変更点は無い。送熱管のプラグには代わりに前立てを取り付けている。
- 八八式竜騎兵甲
- 待騎状態:モノバイク
- 誓約の口上 - 八紘一宇
- 六波羅海軍で正式採用されている旧来の避弾経始概念を元にした丸みを帯びたフォルムが特徴の劔冑。
- 近接格闘を重視し、出力と防御に重きを置いた設計になっており作中では「泥臭い設計」と評される。
- 既に主力の座を九〇式に明け渡している旧式で、六波羅ですら一部将校しか使用していない。
- 九〇式竜騎兵甲
- 待騎状態:モノバイク
- 誓約の口上 - 尽忠報国
- 八八式を元に開発された、軍史に残る名騎と言われる六波羅陸軍正式採用主力劔冑。
- 非装甲時はモノバイクに変形するので使い勝手がよく、派生騎が多数造られている。
- 九四式竜騎兵甲
- 待騎状態:モノバイク
- 誓約の口上 - 神州不滅
- 六波羅陸軍で採用されている劔冑。新世代の避弾経始概念を元に形状に傾斜を多く取り入れており、
- 合当理の熱量圧縮効率と合わせ、装甲を犠牲にせずに運動性能を増している。
- 零零式竜騎兵甲
- 待騎状態:モノバイク
- 誓約の口上 - 見敵必殺
- 終盤で登場する六波羅軍の新型劔冑。
- 足利茶々丸をして「真打(ホンモノ)を倒す数打(ニセモノ)」と言わしめるほどの圧倒的な性能を有する劔冑である。
- しかし機体形状自体は九四式全く同じで(推進方式はロケット化)、戦闘力の高さは専用武装である発振砲による物が大きい。
- GHQ
- GHQで採用されている劔冑は全てロケット推進方式であり、六波羅製よりも先進的な技術を持つ。
- GR-03 ガルム
- 誓約の口上 - God Save the Queen
- GHQが制式採用している数打劔冑。空中からの地上制圧戦を主とした対地制圧機(グラップラー)で、装甲が厚い。
- ST-05 ワーウルフ
- 誓約の口上 - God Save the Queen
- GHQが制式採用している数打劔冑。空中での格闘戦を主とした、制空戦闘機(ストライカー)で機動性が高い。
- GR-08 トロール
- 誓約の口上 - God Save the Queen
- GHQが制式採用している数打劔冑。ガルムの後継機で、機動性と装甲を両立させた対地制圧機(グラップラー)。
- ST-09ユーウォーキー
- 誓約の口上 - God Save the Queen
- 隠形竜騎兵(ステルスドラコ)と呼ばれるGHQ制式採用数打劔冑。
- ワーウルフの進化系である新型で、陰義ではなく技術によって高いステルス性能を持つ。
- また部分的に真打を超える性能を持つ初の数打劔冑であり、歴史の転換期となった機体。
- GUTS EIDER
- 合体機構を持つ特殊なレッドクルス、複合竜騎兵(ユナイテッドドラグーン)。ヘッド、ボーディ、ライター、レフターの四騎が合体することで完成する。
- 来栖野小夏を初めとした景明に近親者を殺された者たちが搭乗している。彼女等は雪車町によって集められた素人であるが、薬物によって身体能力を向上させることで真打相手の戦闘を可能にしている。
競技用劔冑
レーサークルス。数打劔冑の一種に分類される。
戦闘用ではなく、その名の通りアーマーレース用にチューンされている。戦闘機能を持たず、スピードと運動性に偏重している設計。装甲は至近距離からの拳銃の発砲に耐えきれないほど脆い。