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『紹巴抄』(しょうはしょう)は、『源氏物語』の注釈書。
連歌師里村紹巴により著されたものである。1563年(永禄6年)に受けた三条西公条による源氏物語の講釈をまとめたもので、1564年(永禄7年)に作業を始めたが、1565年(永禄8年)春の成立と考えられている[1]。多くの写本が存在するが、書名が異なるだけでなく内容にも異同が多い。江戸時代に入ると源氏物語の注釈書の中では最も早く版本(古活字本や製版本)として刊行されて広く読まれるようになった[2]が、版本の記述には後代の加筆の跡が認められる[3][4][5]。
本書は、現在は著者の名前を入れ込んだ「紹巴抄」という名称で呼ばれることが多いが、現存する写本によって以下のようにさまざまな書名が付けられている。しかしながらもともとの著者によって付けられた書名は、内題に多く使用されている「源氏物語抄」といったごく一般的な名称であったと思われる[6]。
本書は以下のような全20巻20冊からなっている。
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