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小田原相洋高時代から注目され、日本大学進学後は1985年の日本学生ほか学生タイトルを総なめにし、1986年には日本オープンでローアマ[1]に輝くなど実績十分で1987年にプロ入り[2]。最初の2年間は低迷したが、1989年に初シードを獲得し、2004年まで確保[2]。
初優勝までは長く[2]、米山のツアー未勝利はプロゴルフ七不思議[3]と言われてきたが、1999年の三菱自動車トーナメントでは細川和彦とのデッドヒートで互いに一歩も譲らず、最終日64、トータル16アンダーで、プレーオフに持ち込む[4]。米山と細川はアウトで4バーディ、インで3バーディ、ノーボギーで、一緒にプレーしていた尾崎将司に「お前ら2人は嫌いだ。完全に蹴散らかされた。2人がすごいプレーをした。それだけだ。しかし、あんなに入るものかね・・・」と言わせた[3]。18番ホールでのプレーオフは3ホールで決着がつかず、4ホール目の際にはカップの切り替えを行った後、5ホール目でようやく決着[4]。終始押し気味[3]で、5ホールのプレーオフを制して初勝利を挙げる[2]。
全英オープンでは最終日18番でバーディを決め[5]、メジャー初挑戦で15位と大健闘[6]。
帰国後の久光製薬KBCオーガスタでは2日目にボギー無しの6バーディ66をマーク[7]し、最終日は1打差2位でスタート[8]。9番で一つ落とすも、14番で追いついて逆転し、1打のアドバンテージを握ったまま18番をパーで切り抜ける[9]。最終ホールではボールを曲げて結構なピンチであったが、前年までの米山とは別人のように落ち着いてプレーし、優しくはないパーセービングパットをきっちり沈めて2勝目を挙げる[9]。
カシオワールドオープンでは激しい首位争いで65をマークし、66の手嶋多一を振り切って3勝目を挙げ[10]、1999年は賞金も1億円を突破して賞金ランク5位に入った[2]。
ツアー優勝はこの年の3勝だけで、キレのいいアイアンショットでたびたび優勝争いに顔を出すも、後一歩で勝利を逃してきた[2]。
45歳になって、首痛が酷くなり、思い通りに打てなくなったことでスイング改造に着手[11]。片山晋呉のコーチであった谷将貴にアドバイスをもらい、7番アイアンのハーフショットをひたすら繰り返すと、腕を高く上げるオーバースイング気味なトップが、フラットでコンパクトな現代的な形へと変貌[11]。谷の「半年間はフルスイング禁止」という言葉をしっかり守り、まるで別人、フルモデルチェンジと言われるほどの、スイング改造に成功[11]。
7年ぶりに出場した2013年の東建ホームメイトカップでは初日に68をマークし手応えを掴むと[11]、2015年からはシニアに転向[12]。
日本シニアオープンで平石武則を追い詰めたが2位、いわさき白露では陳志忠(中華民国)に競り負けたが2位に入って賞金ランク4位に浮上し、2016年の全米プロシニアの出場権を得た[12]。
2017年のファンケルクラシックで史上最多の5人によるプレーオフを制してシニア初勝利を挙げ[11]、続く広島シニアでは2日間14アンダー[13]63のビッグスコアで2週連続の2勝目を挙げた[14]。
真夏のファンケルではプレーオフ2ホール目で7mの一番長かったバーディーパットを入れて次に繋ぎ、3日目には30cmにつけたイーグルを奪って劇的なシニア初勝利を挙げる[13]。
2018年には海外に出て全米プロシニア、全米シニアオープン、全英シニアオープンのメジャー3試合を経験していずれも予選落ちするが、厳しいピン位置など身を持って触れる[13]。
国内では日本シニアオープンでプラヤド・マークセン(タイ王国)に6打差3位、太平洋クラブシニアではまたもマークセンに1打差2位であったが、日本プロシニアを制してマークセンに一矢報いたと同時に自身初のメジャー制覇を挙げた[13]。
日本プロシニアでは最終日に同組の室田淳・鈴木亨にしぶとく追い上げられたが、冷静にクラブを振った米山は崩れず、1、2番で連続バーディーを取る素晴らしいスタートダッシュを決め、7、8番ではまたも連続バーディー[13]。折り返した後も12番のパー5では4mの難しいバーディーパットを沈め、鈴木が16、17番と連続バーディーで迫ってきた17番では、米山も6mをねじ込む6つ目のバーディーを決めて譲らず、ついにノーボギーの66となる[13]。最終的には通算21アンダーで2位に4打差をつけ、大会最多アンダーパー記録に並ぶビッグスコアでのメジャー初制覇となった[13]。
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