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神奈川県西部にあるジオパーク ウィキペディアから
箱根ジオパーク(はこねジオパーク)は、箱根山を中心とした、神奈川県西部の2市3町の神奈川県箱根町、小田原市、真鶴町、湯河原町、南足柄市をその範囲とするジオパークである。
活動は箱根ジオパーク推進協議会がすすめている。推進協議会の事務局は、箱根町役場企画観光部企画課ジオパーク推進室が担当している。
2016年9月現在、7つのエリア、49のジオサイト(特徴的な地層や地形の見所)からなり、7つのモデルコースがある。
神奈川県の県西地域に位置する箱根山のふもとに広がる2市3町は、首都圏からわずか90kmにかかわらず、豊かで美しい四季に彩られ、古くから地域文化・産業が栄えてきた地域である。この地域は、フィリピン海プレート・ユーラシアプレート・北アメリカプレートの3つのプレートが重なり合う位置にあり、多様な火山地形、火山堆積物、火山岩などが見られる。また、温暖な相模湾に面しており、海岸線標高0mから神山1,438mまでの高低差がある起伏に富んだ地形に、様々な動植物が生息すること、豊富な湯量と多様な泉質を誇る由緒ある温泉、特色ある地域文化・産業などの魅力を持っている。
神奈川県と2市3町は、教育機関、事業者、NPO、観光施設などとともに箱根ジオパーク推進協議会を設立し、ガイドの養成やパンフレットなどの製作、ジオツアーや企画展といったイベントの開催などに取り組んでいる。
箱根中央火口丘エリアは、神山や駒ヶ岳、芦ノ湖を含む、箱根火山の中心部を中心とする、火口丘エリアである。火山の息吹やダイナミックな風景を楽しめる。[1]
箱根早川沿いエリアは、早川沿いの大温泉街を中心とするエリアである。湯治場として栄えた情緒あふれる地区の歴史や箱根火山のつくる渓谷美を満喫できる。
箱根須雲川沿いエリアは、須雲川沿いの大温泉街を中心とするエリアである。箱根火山の基盤岩や40万年におよぶ火山活動の痕跡など大地の歴史を読み取れる。
小田原エリアは、歴史の舞台となった小田原城や石垣山城など当時の地質資源の利用や、戦国~江戸時代の城下町発展の歴史に触れることができるエリアである。
真鶴エリアは、神奈川県立真鶴半島自然公園が属する南部と、箱根火山の山麓部の星ヶ山から岩海水浴場に注ぐ真鶴町岩の岩沢川に沿った北部のエリアである。豊かな漁場と箱根火山の良質の溶岩から漁業と石材業が古くから盛んな緑にあふれる。
湯河原エリアは、箱根火山帯の一部となる湯河原火山の恵みを受けた湯河原温泉を中心とするエリアである。万葉集にも詠まれ文豪や芸術家が訪れてきた温泉街の自然・歴史・文化の魅力を体感できる。
南足柄エリアは、金時山や明神ヶ岳など箱根外輪山と北方の足柄峠、矢倉岳にのびる足柄山地を両翼として、箱根火山からの豊富な湧水による産業の発展や酒匂川の治水事業など先人たちの自然との関わりを探れるエリアである。プレートが衝突した証拠が地層や地形に残され、大地の変動を感じ取れる。
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