筑前簑島駅
かつて福岡県福岡市博多区にあった日本国有鉄道の駅 ウィキペディアから
かつて福岡県福岡市博多区にあった日本国有鉄道の駅 ウィキペディアから
筑前簑島駅(ちくぜんみのしまえき)は、かつて福岡県福岡市博多区美野島3丁目にあった日本国有鉄道筑肥線の廃駅である。福岡市地下鉄1号線との直通運転開始に伴う博多駅 - 姪浜駅間の廃止により廃駅となった。
単式ホーム1面1線の地上駅で、ホームの端に小さな駅舎があった[3]。小規模な構造で快速通過駅だったが、駅付近に複数の工場や事業所があり通勤客の利用が多いため[2]、筑前高宮駅から派遣された駅員が1名配置されていた[3]。
駅周辺の工場や事業所への通勤客が利用していたが、定期券は事業所ごとに日本交通公社(現・JTB)から一括購入するため、駅の収入はさほどでもなかった。博多駅までは沿線を走る西鉄バスと競合しており、片方の運賃が上がるともう片方の乗客が増えるという現象が運賃値上げのたびに起きていた[3]。
駅の西側を那珂川が流れ、那珂川橋梁が架けられていた。駅のすぐ東側で国道385号と交差しており、国道が線路上をまたぎこす立体交差となっていた。
駅跡は舗装されて空き地となっているほか、駅東側のパナソニック敷地の北側にあたる旧線路は遊歩道になっている。駅のすぐ東側(博多寄り)の遊歩道脇に、駅を模したホームと駅名板が設置されている。ただし、ホーム部分は一部を残した[2]という説と、廃駅後に再設置されたという説がある[4]。
ホームをまたいでいた国道のオーバーパスは、歩道への階段の一部を取り外した[4]上で、現在も使用されている(歩行者は国道沿いの生活道路を通行可能)。橋桁には、ディーゼル機関車の煤煙の跡が黒い帯となって残っている[2][4]。
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