競走馬理化学研究所
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公益財団法人競走馬理化学研究所(こうえきざいだんほうじん きょうそうばりかがくけんきゅうじょ、英語: Laboratory of Racing Chemistry)とは日本中央競馬会(JRA)が出捐して設立された公益財団法人である。競走馬に関する薬物を検査する、日本で唯一の機関である。
中央競馬および地方競馬の競走に出走した競走馬(上位入線馬のみ)から採取された検体に、禁止薬物が含まれていないかどうかを検査する。検体は主に尿だが、採取できない場合は血液を使用する。検査の流れは以下のとおり。
2001年の国際競馬統括機関会議(パリ会議)で騎手に対する禁止薬物の取り締まり協約が新設されたのを受け2002年1月より1年間試行された後、2003年1月より本格的に実施している。
競馬施行日に無作為に抽出した騎手に対して行われ、覚醒剤や大麻などの法律で使用が禁止されている薬物と利尿剤の使用の有無を検査している。
競走馬の登録を行っている「日本軽種馬登録協会」から依頼された検体について、競走馬の親子関係の判定や個体識別判定を行う。以前は血液型(ABO式血液型ではない)によって親子判定が行われていたが、現在はより精度が高いDNA型鑑定を採用している。
上記の事業の他に、薬物の検出方法の研究や馬ゲノムの解析なども行っている。
日本国内では競馬施行規程により、使用を禁止される薬物が以下のように指定されている。なお、ディープインパクト禁止薬物検出事件において検出された「イプラトロピウム」(気管支拡張剤)については2008年1月1日から禁止薬物に加わった。
以上に掲げる物のいずれかを含有する物(遊離する物を含む)
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