立原 透耶(たちはら とうや、1969年2月8日[1][2] - )は、日本の小説家、翻訳家(中国語)。北星学園大学文学部准教授(中国文学)[3][4][5]。2000年までは立原 とうや名義を使用していた。本名は山本範子[6]。
| この記事の主題はウィキペディアにおける人物の特筆性の基準を満たしていないおそれがあります。 (2016年12月) |
日本SF作家クラブ会員。変格ミステリ作家クラブ会員。中国SF研究会会員。
王晋康など中国SFの翻訳も行う。
大阪府生まれ[2]。奈良県で育つ[2]。父の山本稔は数学者で大阪大学教授を務めた[7][8][9]。
奈良県立奈良高等学校[10]、大阪女子大学学芸学部国文学科を経て[11]、1996年、大阪市立大学大学院文学研究科中国語・中国文学専攻修士課程修了[12]。札幌市在住[13]。
1991年、『夢売りのたまご』でコバルト読者大賞を受賞する[2][4]。翌年コバルト文庫からデビュー。ファンタジー、ホラー、怪談などを執筆。
幼稚園に入る前から近所の図書館に通い、子ども向けのSF小説を繰り返し読んでいたという[4]。小学2年の頃から、作家になりたいと思っていたと語っている[4]。
2021年、第41回日本SF大賞特別賞を受賞(「立原透耶氏の中華圏SF作品の翻訳・紹介の業績に対して」)[14]。2023年、第43回日本SF大賞選考委員。
- 「シャドウ・サークル」 (コバルト文庫) 1992 - 1993
- 『ヴァシーラの伝説』
- 『後継者の鈴』
- 『闇に吹く風』
- 「ダークサイド・ハンター」 (コバルト文庫) 1993 - 1994
- 『水竜覚醒』
- 『幻夢の宴』
- 『紅蓮の洗礼』
- 『宵闇の葬歌』
- 『夜鳥の罠』
- 『双貌の救世主』
- 『凪の大祭』 (コバルト文庫) 1994
- 「チャイナタウン・ブルース」 (集英社スーパーファンタジー文庫) 1995 - 1996
- 『契』
- 『絆』
- 『掟』
- 『誓』
- 「City vice」 (コバルト文庫) 1995 - 1996
- 『City vice 慈悲深き夜の街』
- 『City vice2 殺意なき暗殺者』
- 『City vice3 月夜に夢みる猫』
- 「冥界武侠譚」 (集英社スーパーファンタジー文庫) 1997 - 2000
- 『判官流浪』
- 『華仙乱舞』
- 『迷恋錯綜』
- 『受胎狂詩』
- 『従者消失』
- 『美姫幻戯』
- 『皇帝不死』
- 『永遠楽土』
- 『ひとり百物語 怪談実話集』、のちMF文庫
- 『夢の中の少女』
- 『闇より深い闇』
- 『悪夢の連鎖』
- 「立原透耶著作集」(彩流社) 2016 - 2018
- 『凪の大祭』
- 『CITY VICE』
- 『冥界武侠譚 其の一』
- 『冥界武侠譚 其の二』
- 『ささやき』
アンソロジー収録作品
- 『秘神 : 闇の祝祭者たち : 書下ろしクトゥルー・ジャパネスク・アンソロジー』(アスキー、アスペクトノベルス) 1999
- 『チューリップ革命 : ネオ・スイート・ドリーム・ロマンス』(イースト・プレス) 2000
- 『秘神界 歴史編』(東京創元社、創元推理文庫) 2002
- 「異形コレクション」 (光文社文庫) 2003 - 2004
- 『異形コレクション アジアン怪綺』
- 『異形コレクション 黒い遊園地』
- 『異形コレクション 妖女』
- 「怪談実話系 : 書き下ろし怪談文芸競作集」(『幽』編集部編、メディアファクトリー、MF文庫ダ・ヴィンチ) 2008 - 2013
- 『怪談実話系 : 書き下ろし怪談文芸競作集』
- 『怪談実話系 : 書き下ろし怪談文芸競作集 2』
- 『怪談実話系 : 書き下ろし怪談文芸競作集 3』
- 『怪談実話系 : 書き下ろし怪談文芸競作集 5』
- 『怪談実話系 : 書き下ろし怪談文芸競作集 妖』
- 『怪談実話系 : 書き下ろし怪談文芸競作集 魔』
- 『チャールズ・ウォードの系譜』(創土社、クトゥルー・ミュトス・ファイルズ6) 2013
- 『女たちの怪談百物語』(『幽』編集部編、KADOKAWA、角川ホラー文庫) 2014
- 『ずっと、そばにいる : 競作集〈怪談実話系〉』(『幽』編集部編、KADOKAWA、角川文庫) 2014 - 上掲の「怪談実話系」1・2巻の再編集版
- 「マウスパッド」(呉岩、イオ、「小松左京マガジン」 第30巻所収) 2008年4月
- 「水棲人」(韓松、早川書房、「S-Fマガジン」 2008年9月号所収) 2008年6月
- 「養蜂家」(王晋康、山本範子名義、「北星学園大学文学部北星論集」 第53巻第1号所収) 2015年9月
- 「瓶詰めの妖精」(夏笳、「SFファンジン」 2016年7月号所収)
- 「白色恋歌」(程婧波、HSJ株式会社、「聴く中国語」 2017年11月号所収)
- 「青梅」(程婧波、HSJ株式会社、「聴く中国語」 2017年12月号所収)
- 「生命の歌」(王晋康、早川書房、「ミステリマガジン」 2019年3月号所収) 2019年1月
- 「南島の星空」(趙海虹、早川書房、「S-Fマガジン」 2019年8月号所収) 2019年6月
- 『三体Ⅱ 黒暗森林』上・下(劉慈欣、大森望,上原かおり,泊功共訳、早川書房) 2020年6月
- 『人之彼岸』(郝景芳、浅田雅美共訳、新☆ハヤカワ・SF・シリーズ) 2021年1月
- 『中国史SF短篇集 移動迷宮』(大恵和実編訳、上原かおり他共訳、中央公論新社) 2021年6月
- 『走る赤 中国女性SF作家アンソロジー』(武甜静, 橋本輝幸編、大恵和実編訳、共訳、中央公論新社) 2022年4月
- 『時のきざはし 現代中華SF傑作選』(大久保洋子他共訳、新紀元社) 2020年6月