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女性君主の夫の称号 ウィキペディアから
王配(おうはい)は、一般に女王の配偶者に与えられる称号[1]。国婿(こくせい)や王婿(おうせい)とも言う。
類義語である皇配(こうはい)についても本記事で併せて説明する。
英語では、prince consort(この語は皇配にも用いられる)またはking consort、emperor consortという。
ヨーロッパでは“prince”の称号が与えられることが通常であり(ただし、歴史的には後述のように“king”も存在した)、この場合の敬称は殿下である。王妃の男性版にあたるが、王妃の場合は女王と同じ“queen”の称号とともに陛下の敬称が付されるのとは、対照的である。
ヨーロッパにおける王配の称号には、
などがある。
中国や日本では存命の配偶者がいる女性が皇帝や天皇として即位した例がないこともあり、これらに対応した適切な訳語が存在しない。日本では外務省や宮内庁などの公式文書で用いられているものの、そもそも「王配」という言葉が報道記事ではまず用いられない。『大辞林』には解説があるが、その他『広辞苑』を始めとする中型国語辞典には収録されていないなど、「王配」は一般的な語句ではない。そこで他人の夫に対する敬称である「夫君」(ふくん:ご主人、旦那)が代わりに用いられることが多い。
現在はいない。
妻と共に共同君主である場合は王配ではなく(共同)国王なので区別を要する。この例としては以下の人物が挙げられる。
女帝(empress regnant)の配偶者を皇配(こうはい)あるいは皇婿(こうせい)という。英語では emperor consort、または王配と同様に prince consort となる。歴史上ほとんど存在した例がなく(エチオピア女帝ザウディトゥの夫ググサ・ウェルなど)、主に概念的な用語として用いられる。ただし、かつては日本の行政府による独特の用例があった。この語もまた、『広辞苑』などの中型国語辞典に収録されていない。
かつては、日本政府(主に外務省や宮内庁)では、現在では「国王」「大公」などの表現が用いられる外国君主に対し、「皇帝」の称号をもって表記していた(「ノルウェー国皇帝陛下」、「タイ国皇帝陛下」、「ブータン皇帝陛下」など。例えば、昭和62年(1987)1月20日付けの官報(昭和時代の号数で本紙第17975号)以前の官報を参照)。
これに関連して、「皇配殿下」との表現が使用されている。現在では、前述のように(女王の夫であれば)「王配殿下」と呼ぶ。
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