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1958年のアンジェイ・ワイダ監督のポーランド映画 ウィキペディアから
『灰とダイヤモンド』(はいとダイヤモンド、波: Popiół i diament)は、1958年のポーランド映画。(英題:Ashes and Diamonds)
イェジ・アンジェイェフスキが1948年に発表した同名小説をアンジェイ・ワイダが映画化。アンジェイェフスキはワイダとともに脚色も担当した。
ドイツ軍が降伏した1945年5月8日のポーランドを舞台に、党県委員会書記のシュチューカの暗殺を依頼されたロンドン亡命政府派の青年マチェクが誤って別人を殺害し、翌朝、軍によって射殺されるまでの一日を象徴的に描く。
このように、体制側が主人公と捉えていたシュチューカではなく、彼の暗殺を遂行するマチェクに焦点が当てられているため、検閲の際にはその点が問題視されたが、マチェクがゴミ山の上で息絶えるラストシーンが反政府運動の無意味さを象徴したものだと統一労働者党から高く評価され、上映が許可された。しかし、ワイダはむしろ、ラストシーンを見た観客がマチェクに同情することを期待したという[1]。
本作は1959年の第20回ヴェネツィア国際映画祭で上映され、国際映画批評家連盟賞を受賞。ワイダの『世代』『地下水道』とともに「抵抗三部作」と呼ばれる。
主人公のマチェク(チブルスキー)と、その恋人のクリスチーナが、雨宿りのために飛び込んだ教会の墓碑名に刻まれていた詩が印象的である。これはチプリアン・カミユ・ノルヴィッドという詩人の「舞台裏にて」という詩からの引用である。
『松明(たいまつ)のごとくわれの身より火花の飛び散るとき
われ知らずや、わが身を焦がしつつ自由の身となれるを
もてるものは失わるべきさだめにあるを
残るはただ灰と、嵐のごとく深淵におちゆく混迷のみなるを
永遠の勝利の暁に、灰の底深く
燦然たるダイヤモンドの残らんことを』
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吹き替え放映:1971年2月21日『日曜洋画劇場』
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