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瀬立モニカ(せりゅう モニカ、1997年11月17日[1][2][3] - )は、日本のパラカヌー選手。東京都江東区出身[1][3]。江東区カヌー協会所属[3]。2016年リオデジャネイロパラリンピックに初出場で8位[3][4]、2019年のパラカヌー世界選手権で5位[4]、2024年パリパラリンピックで6位[5]と優秀な成績を残している。
「パリ2024オリンピック・パラリンピック TEAM JAPAN 応援感謝イベント」での瀬立モニカ(2024年11月30日撮影) | |
個人情報 | |
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国籍 | 日本 |
生誕 | 1997年11月17日(27歳) 東京都江東区 |
身長 | 167 cm (5 ft 6 in) |
体重 | 52 kg (115 lb) |
ウェブサイト | monikaseryu |
スポーツ | |
競技 | パラカヌー |
種目 | KL1 |
クラブ | 江東区カヌー協会 |
成績・タイトル | |
パラリンピック | 2016年リオデジャネイロパラリンピック, 2020年東京パラリンピック |
中学の頃に江東区カヌー部に所属し[1][3][4]、2013年の東京国体を目指していた。しかし、高校1年の時、体育の授業中に怪我をし[4][1][2][6][3]、体幹機能障害と診断[1]。胸から下の筋肉を動かすことが困難になってしまい、車椅子生活となった[3][7][8]。その後、1年間のリハビリを経て、2014年にパラカヌーという形で復帰[4][1]。
宝仙学園高等学校[9]から筑波大学体育専門学群[10][11]に進学。
2016年リオデジャネイロパラリンピックで8位入賞[1][3][4]。
2019年8月に開催されたパラカヌー世界選手権で5位(女子KL1)入賞[4]。
2020年東京パラリンピックで7位(女子KL1)入賞[12]。開会式ではパラリンピック旗の運び手を務めた[13]。
2022年アジアパラ競技大会で2位(女子KL1)、銀メダル獲得[14]。
2014年
2015年
2016年
2017年
2018年
2019年
2020年
2021年
2023年
2024年
モニカという名前は母親のクリスチャン・ネームに由来し[26]、海外にルーツはない[27]。
現在パラカヌーの選手だが、医師になるという夢を抱いており[11]、筑波大学体育専門学群に在籍[19]。卒業後には医学部への合格を目指している[11]。瀬立は「医者になりたいという思いも捨てきれない。受験勉強と並行しながら、大変な道のりに挑戦したい」と語っている[11]。
2023年3月に以前から痛めていた左手首の手術を受けたが退院後も完治せず、2024年パリパラリンピック出場までに痛みに耐えながら行った猛練習の末、今大会に間に合わせた。現地入りする前には鎮痛剤を射ち、テーピングで固定しながら試合を行ったが、6位入賞という自己最高記録を収めた[28][29]。
2028年ロサンゼルスパラリンピックについては、「これでやめようと思っていましたが、やっぱりパラリンピックは楽しいなと思った」と語った上で[30]、別のインタビューでは伸びしろが見つかったとし、出場について「しっかりじっくり冷静に考えたい」と話した[31]。
リオデジャネイロパラリンピックでは決勝に進出したが、1位の選手に10秒433の差をつけられている[4]。この悔しい経験を糧に練習を重ね、腕の太さは29 cmから34 cmと増大[4]。カヌーを始めた時と比べて7から8cmは大きくなり、体全体で見ても体重は10kg近く増えた[13]。タイムも54秒93とリオデジャネイロの時より約10秒以上早くなった[4]。
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