瀬戸石駅
熊本県八代市坂本町川嶽瀬戸石にある九州旅客鉄道の駅 ウィキペディアから
歴史
- 1910年(明治43年)6月25日:鉄道院により鹿児島本線の駅として開設[2]。
- 1927年(昭和2年)10月17日:鹿児島本線海岸ルート全通にともない八代 - 鹿児島間が分離され肥薩線所属駅となる[3]。
- 1962年(昭和37年)10月1日:貨物取扱廃止[4]。
- 1965年(昭和40年)7月3日:集中豪雨による球磨川増水で駅舎、宿舎が流失[5][4]。
- 1966年(昭和41年)3月31日:新駅舎竣工[4]。
- 1973年(昭和48年)10月16日:駅業務のうち営業関係を業務委託化[4][6]。
- 1982年(昭和57年)
- 1986年(昭和61年)11月1日:電子閉塞装置導入[7]により無人化[8]。
- 1987年(昭和62年)
- 2020年(令和2年)7月4日:令和2年7月豪雨の影響による球磨川の氾濫により駅壊滅[9]。
駅構造
島式ホーム1面2線を有する地上駅[1]。ホームとは構内踏切で連絡している。かつては有人駅で駅舎があり、急行「えびの」「くまがわ」の一部列車が停車していた。現在は無人駅で普通列車のみ停車する。駅舎も解体された。ホーム上にある待合室は開業当時から使用されているもの。待合室に設置された方面案内板の「八代・熊本方面」と「人吉・湯前方面」は国鉄時代に急行列車の停車駅だった頃の名残である。
開業当初は木造駅舎が建っていたが1965年の水害で流失、後に鉄筋の駅舎が再建されたがこちらも1982年の水害で流失し、跡地は駐車場となった。その後、ホーム上にプレハブの仮駅舎を設置し、それを使用しての営業となったが、無人化以降は駅舎が作られていない。
2020年の令和2年7月豪雨では駅構内の路盤が流出し、ホームと待合室が全壊するなど甚大な被害を受けた[10]。
その後、肥薩線の復旧へ向けて、利用の少ない駅の廃止を含めた駅配置の適正化をJR九州が求めたことから本駅の廃止が浮上し、2025年3月25日、熊本県や沿線自治体から形成される「JR肥薩線再生協議会」は「駅を拠点とした観光振興なども見込めない」と結論づけ、本駅の廃止を含めた復興計画案が合意に達した[11]。
のりば
- ホーム(2006年8月)
利用状況
1日平均乗車人員及び乗降人員は以下の通り。
駅周辺
周辺にはほとんど民家がないが、対岸の楮木(かしき)にはまとまった集落があり、以前は球磨川最後の渡し船で結ばれていた。駅付近から階段で通じる河原が乗船場だったが、船が対岸にいるときは叫んで呼ぶ必要があった。渡し船の料金は1回150円だったが、集落住民は無料であった。船頭の高齢化と利用客減少により、2012年10月31日限りで廃止となった。
- 渡し船(2007年3月)
- 瀬戸石ダム(2005年12月)
隣の駅
脚注
参考文献
関連項目
外部リンク
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