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松本零士による日本の漫画 ウィキペディアから
『漂流幹線000』(ひょうりゅうかんせんスリーゼロ、The Drifting Express 000)[1]は、松本零士による日本の漫画である。少年画報社の『週刊少年キング』に掲載された。
『週刊少年キング』において『銀河鉄道999』の連載を終えた松本零士が、次作として同誌に発表したのが本作である。
松本は1980年1月末より『999』と並行して『新竹取物語 1000年女王』をサンケイ新聞紙上で連載しており、1981年10月に『999』の連載を終えた際には、「これからは1000年女王に専念し、いい作品にしたい」との意向を示していた[2]。だが当時『少年キング』の発行状況は危機的状況に陥っており、『999』終了後の同誌をリードする作品が『超人ロック』だけになってしまうという事態を避けるため、松本は早々に『999』に続く作品の連載を迫られた。こうして本作の連載が始まったものの『少年キング』の再起はならず、『999』の連載終了以降は急速に発行部数を落とし休刊となった。
コミックスは少年画報社「ヒットコミックス」から新書版サイズで刊行。全4巻。後にコミック復刻ブームにのって大都社、扶桑社からそれぞれワイドサイズ版全2巻で刊行されたが、いずれも絶版となっている。
アニメを含めたメディアミックス展開はされなかったが、主人公の平田静子はプレイステーション用ゲーム『松本零士999 〜Story of Galaxy Express 999〜』やWEBドラマ『ユマの物語』などにゲスト出演している。
東京都郊外に住む中学生、大山大。彼は病弱な両親とその教育方針から、実家を出て叔父夫婦の家で生活しつつ、中学生の身で数々のアルバイトをしながら学費と生活費を得るという苛酷な生活をしていた。そんなある日、大は空中を走る列車から投げ出され、落ちる夢を見た。その車窓から大の名前を繰り返し呼ぶ声の主は、自分の担任教師そっくりだった。
その翌日の土曜日、普通に隣駅まで電車に乗り登校した大だったが、その帰路、帰りの電車に乗ろうとすると、なぜか見たこともないような超近代的なホームへと降りてしまう。そこにやってきた13時13分発特急「000」。大は単に「空いている電車」と勘違いし、軽い気持ちで乗り込んでしまう。
だがそれは、大を不思議な世界へと導くミステリー列車だった。
『漂流幹線000』そのものは前述の通り、アニメ・CDドラマ等のメディア展開はなされていないが、2001年にバンプレストから発売されたプレイステーション用ゲームソフト『松本零士999』に、平田静子(声:冬馬由美)がゲスト出演している。このゲームでは000と999が並ぶシーンも実現し、000号も銀河鉄道株式会社の管理する車両の1つとされている[4]。
また、『松本零士 ステーション零』で配信されているWEBドラマ『ユマの物語 ~シンフォニーNo.V~』でも平田静子(声:那須めぐみ)がゲスト出演している。同作品では、機械帝国崩壊後の地球を再生すべく活動しているレジスタンスを支援する女性医師という設定である。
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