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(うらが かずひろ、1978年12月8日 - 2020年2月25日[1])は、小説家、推理作家。神奈川県出身。本名は(やぎ つよし)[2]。
1998年に『記憶の果て』で第5回メフィスト賞を受賞しデビューする[3]。青春小説、SF、ミステリの要素が混交された独特のプロットは、京極夏彦に「多くのジャンルの新たな可能性を悉く内包して」いる「先行作品に対する敬意ある挑発」と評され、同時刊行の『Jの神話』(乾くるみ)、『歪んだ創世記』(積木鏡介)と共に、メフィスト賞をミステリ一辺倒の賞ではないということを(良くも悪くも)印象づけることになった。
「笑わない名探偵」安藤直樹を主役に据えた同シリーズはその後もジャンルと距離を測るような進行を見せたが、『透明人間 UBIQUITY』で一時中断され、以降は松浦純菜・八木剛士シリーズの執筆を開始、ここでも先行作品や現実世界の趨勢を皮肉ったストーリーを展開する。同シリーズ完結後に第2シーズンと銘打って萩原重化学工業にまつわる側面からの安藤直樹シリーズを開始、二作が刊行された。
2010年代に入ってから文庫版『彼女は存在しない』が徐々に版を重ね、ベストセラーになる。『彼女は存在しない』ヒット後の2013年ころから、それまで絶版となっていた各社の作品が続々と文庫化・復刊され、新作の発表がコンスタントに行われるようになった。
イエロー・マジック・オーケストラの熱狂的なファンであり、アディエマス、オービタル、アンダーワールド、エニグマ、エイフェックス・ツイン、ビョークなどのテクノ/ハウス/エレクトロニカ/トランスといった広義の電子音楽に造詣が深い。これらの趣向は作品の重要な小道具としてもしばしば登場する。また他の趣味としては『AKIRA』などのSF。藤子不二雄作品やM・ナイト・シャマラン等の洋画をオマージュすることも多い。自身のTwitterでは、しばしば古今東西の映画について言及していた。
本人の経歴等に関しては殆ど明かされておらず、ノベルズにおいても2002~3年頃からは著者近影の掲載すらされていない。
ミステリのプロットを軸に、作品によっては青春小説やSFの要素を盛りこむことがある。
近親相姦、同性愛、カニバリズムなど、作品のテーマとしてタブーとされている物を扱う事が多い。ことにカニバリズムにはこだわりがあるのか多く扱われており、自身の作品をパロディ的にとらえた『浦賀和宏殺人事件』においても「あいつの小説、なんかある度にすぐに人を殺して食うんだよ!」という台詞がある。また、作中でオタク文化や読者など固定層への痛烈な罵倒等を行うこともある。
自身の本名に由来する、八木剛・八木剛士といった名前の人物が多数の作品で登場する。
作者は「安藤直樹シリーズ・シーズン2」と位置づけている[4]。
表紙・挿絵はウスダヒロ。
挿絵は高河ゆん。
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