歯歯茎音

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言語学において、歯歯茎音(し・しけいおん、は・はぐきおん、: Denti-alveolar consonant, dento-alveolar consonant)は、歯槽堤と上に対して扁平なを使って調音される子音である。すなわち、歯歯茎音は歯茎音舌端音である。フランス語イタリア語スペイン語のような言語における /t//d/ がある。

調音部位
唇音
両唇音
唇歯音
舌頂音
舌尖音 / 舌端音
舌唇音
歯間音
歯音
歯歯茎音
歯茎音
後部歯茎音
そり舌音
歯茎硬口蓋音
舌背音
硬口蓋音
軟口蓋音
口蓋垂音
咽喉音
咽頭音
喉頭蓋音
声門音
二重調音
両唇軟口蓋音
調音方法

歯-歯茎音は、歯との前方の接触のみが見えるため、「歯音」と分類されることが多いものの、最も後方にある舌の接触点が最も関係しており、この接触点が共鳴の最大音響空間を定義し、子音に特徴的な音を与える[1]

フランス語では、最も後方の接触は歯茎であり、わずかに前部歯茎のこともある。スペイン語では、/t/ および /d/ は舌端歯歯茎音であり[2]/l/ および /n/歯茎音であるが、後に続く /t/ または /d/ へと同化する。同様に、イタリア語では、/t//d//t͡s//d͡z/ は歯歯茎音、/l/ および /n/ は歯茎音である[3]

歯吸着音も舌端歯-歯茎音である。

脚注

参考文献

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