村上 至孝(むらかみ しこう、1910年10月31日[1] - 1987年4月17日)は、日本の英文学者、翻訳家。
1933年京都帝国大学文学部英文科卒、第三高等学校教授、1949年京都大学教養部教授、1959年大阪大学文学部英文科教授、1974年定年退官、名誉教授、龍谷大学教授、大手前女子大学教授。1983年勲二等瑞宝章受章。
18世紀英国文学を専門としヘンリー・フィールディングのほかサッカレーなど長篇小説の翻訳を行い、ロマン主義詩人の研究に移行した。
著書
- 『笑いの文学 スターンとスモレット』(研究社出版) 1955
- 『英国浪漫主義の黎明』(南雲堂) 1956、のち新版改題『イギリス・ロマン主義の黎明』 1979ほか
- 『長篇詩人ワーヅワス』(創文社) 1966
- 『イギリス新古典主義の詩 ドライデンからクーパーヘ』(研究社出版) 1973
共編著
- 『京大英語講座 第2 英文解釈と鑑賞 現代篇』(創元社) 1955
- 『現代作家英文演習』新訂版(富松尊博共著、中央図書出版社) 1963
翻訳
- 『ホラティウス書簡集』(田中秀央共訳、生活社) 1943
- 『ギボン自叙伝 わが生涯と著作との思ひ出』(ギボン、岩波文庫) 1943、のち復刊 1997ほか
- 『センチメンタル・ジャーニイ 独・伊を過りて』(ロレンス・スターン、弘文堂書房) 1947
- 『恋の未亡人 ヘンリ・エズモンド』(ウイリアム・サッカレー、新月社) 1948
- 『緋文字』(ナサネール・ホーソン、世界文学社、世界文学叢書) 1948
- 『快盗一代記 ジョナサン・ワイルド』(ヘンリー・フイールディング、世界文学社、世界文学叢書) 1949
- 『田園日記』(メアリー・ラッセル・ミツトフオード、養徳社) 1949
- 『科学と近代世界』(アルフレッド・N・ホワイトヘッド、上田泰治共訳、創元社) 1954
- 『創造的要素』第1 - 2部(スティーヴン・スペンダー、深瀬基寛共訳、筑摩書房) 1956 - 1957、のち筑摩叢書(全1巻) 1965、のち復刊 1985
- 『天国行の乗合馬車・永遠の瞬間』(E・M・フォースター、米田一彦共訳、英宝社) 1957
- 『西洋文学の日本発見』(アール・マイナー、深瀬基寛,大浦幸男共訳、筑摩書房) 1959
論文
脚注
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