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旧北陸線トンネル群(きゅうほくりくせんトンネルぐん)とは、福井県敦賀市、南越前町にある旧北陸本線の隧道(トンネル)を中心とした、鉄道遺構群である。明治時代に敷設され、1962年(昭和37年)の北陸トンネル開通まで鉄道路線として使用された。その後は自動車道路に転用され、国道476号、県道207号となったが、列車運行当時の遺構が随所に残っている。21世紀になって近代化遺産として評価され、土木学会の選奨土木遺産に選定、また国の登録有形文化財に登録されている。なお、選奨土木遺産では名称は「旧北陸本線トンネル群」である。
旧北陸本線は、1893年 - 1896年(明治26年 - 29年)の工期を経て、敦賀駅・福井駅間が開業した。その区間には、古代からの交通の難所である木ノ芽峠があり、13もの隧道を建設することで、鉄道を敷設した。現在も11の隧道が残っている。隧道以外にも、険しい山地を通るため、築堤、橋梁、暗渠などの土木構造物、急勾配を通過させるためのスイッチバック施設も残る。また昭和期の建設であるが、国内で最初期のロックシェッドも見られる。
2016年(平成28年)2月に国の登録有形文化財となった建造物は、以下の13件である。
2014年(平成26年)の土木学会の選奨土木遺産では、上記のうち罠山谷暗渠、山中ロックシェッド以外の11トンネル、および以下の施設が選定されている。
また、文化財などの指定外だが、以下の駅の遺構も残る。
さらに、上記の「旧北陸線トンネル群」の対象から外れているが、滋賀県木ノ本駅から敦賀駅の間も、さらに古い1880年 - 1882年(明治13年 - 15年)に鉄道が敷設され、かつては旧北陸本線であった時期がある[1]。この路線も現状は自動車道路となっているが、以下のような遺構が残っている。
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