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日産自動車のSUV車 ウィキペディアから
テラ(Terra)は、日産自動車が中国・東南アジア・中東・アフリカ市場向けに販売する3列シートSUV(日本未発売)。日産の中期計画「Nissan M.O.V.E. to 2022」におけるLCV(小型商用車)事業の新型車の第一弾として発表された[1]。
日産・テラ(初代) WD23型[2] | |
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フロント | |
リア | |
概要 | |
別名 |
日産・エクステラ (中東)[3] 豊都・パラディン (中国)[4][5] イスタ・LEO-MX8 (イラン)[6] |
製造国 |
中国・鄭州・東風日産 タイ・サムットプラカーン |
販売期間 | 2018年4月 - |
ボディ | |
乗車定員 | 7名 |
ボディタイプ | 5ドアクロスオーバーSUV |
エンジン位置 | フロント |
駆動方式 | 後輪駆動、パートタイム四輪駆動 |
プラットフォーム | 日産・F-Alphaプラットフォーム |
パワートレイン | |
エンジン |
ガソリン: 2,488cc QR25DE型 直列4気筒 ディーゼル: 2,298cc YS23DDTT型 直列4気筒 2,488cc YD25DDTi型 直列4気筒 |
最高出力 |
ガソリン: QR25DE型 134kW (182PS) / 6,000rpm 123kW (167PS) / 6,000rpm(中東仕様) ディーゼル: YS23DDTT型 140kW (190PS) / 3,750rpm YD25DDTi型 140kW (190PS) / 3,600rpm |
最大トルク |
ガソリン: QR25DE型 251 N・m / 4,000 rpm 241 N・m / 4,000 rpm(中東仕様) ディーゼル: YS23DDTT型 450N・m / 1,500-2,500rpm YD25DDTi型 450 N・m / 2,000 rpm |
変速機 |
マニュアルモード付7速AT/ 6速MT |
サスペンション | |
前 | ダブルウィッシュボーン式 |
後 | マルチリンク式(5リンク) |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,850 mm |
全長 | 4,882 – 4,900 mm |
全幅 | 1,850 - 1,865 mm |
全高 | 1,835 - 1,865 mm |
車両重量 | 2,610 - 2,720 kg |
その他 | |
最低地上高 |
225 mm 243 mm(中東仕様) |
系譜 | |
先代 | 日産・パラディン |
同社のピックアップトラックの次期型ナバラの開発が始まった2011年、日産はパラディンの後継車としてナバラをベースにしたSUVの開発を検討していた。開発の初期段階で、日産幹部はこの車を成長する中国と中東市場に向けていた。しかし、幹部らがセグメントごとの新しいSUVのポジションを決めかねていたため、開発は2014年から2015年にかけて中止された。人気のエクストレイルは目標セグメントに非常に近い位置にあった[7]。結局、ナバラをベースに「テラ」という名前として新しいSUVが開発された[8]。
テラは2016年に発売される予定であったが、開発上のいくつかの制約により発売が遅れた。 2015年、トヨタ・フォーチュナー、三菱・パジェロスポーツ、フォード・エベレストなどの競合車が新世代となる車種を発売した。そのため、設計の細部を評価し、競争できるように改善するために開発が遅れた。さらに開発は、タイ政府が導入した排出ガスに基づく新しい物品税制度によっても制約され、日産はテラ用に環境に配慮したYS23DDTT型ディーゼルエンジンを設計せざるを得なくなった。その結果、テラの発表は2年遅れた[7]。
2018年2月26日に日産本社より新型車種として発表され、最終的に車両の正式な詳細は同年3月15日に明らかになった。
2018年4月12日に中国市場で販売がスタートした。
同年5月29日にフィリピンでの販売を開始した。フィリピン仕様は中国仕様と比較すると全幅が15 mm、全長が3 mm拡大し、座席数は7に増える。 また、5つのグレードが用意されている[9][10]。
同年8月2日、第26回ガイキンド・インドネシア国際オートショーでインドネシア仕様が発表された。インドネシア仕様はタイから輸入され、フィリピン版と同様の仕様が付属していた[11]。販売不振のため2020年から2022年にかけて輸入が一時停止された。輸入停止前には2,757台が販売された。
同年8月16日にタイでも販売を開始した。タイの物品税構造に準拠するために、オプションの2.3 Lディーゼルエンジンが用意されている[12][13][14]。この2.3 Lエンジン(YS23DDTT型)は、2.5 Lエンジン(YD25DDTi型)よりもCO2排出量が少なく(196 g/km)、5%の税制優遇措置を受けるためにタイ政府が規制する制限200 g/kmよりも低い[7]。
2019年初頭にブルネイ市場でも発売された。ミッド、ハイ、プレミアムの3つのモデルが提供されている。 すべてのグレードで2.5 Lディーゼルエンジンを搭載し、7速AT(ハイおよびプレミアム)または6速MT(ミッド)と組み合わされる。安全装備はタイヤ空気圧監視システム (プレミアム)、アラウンドビューモニター(プレミアム)のみが搭載されている。オプションで18インチホイール(ハイおよびプレミアム)、17インチホイール(ミッド)、ヒルディセントコントロール(プレミアム)、エアバッグ(計6か所、全グレード)の装備が選択可能である。
2020年11月25日にGCC市場で、「エクステラ」として発売された[15]。「エクステラ」という車名が復活するのは5年ぶりのことである。また、フェイスリフトが行われ、ダッシュボードのデザインも大幅に変更された[16]。 GCC市場向けのエクステラはSE、チタン、プラチナの4つのグレードで提供され、すべて2.5 L QR25DE型ガソリンエンジンを搭載している[17]。このフェイスリフトにより、安全性と技術がアップグレードされた[18]。
2021年8月19日に、ビッグマイナーチェンジを受けた新型がタイにて発表された[19]。続いてフィリピン仕様も9月1日に発売された[20]。タッチスクリーンの9インチディスプレイオーディオなど、インテリアの変化が大きい[19]。
2021年9月以降に、アフリカ市場でも販売を開始した[21][22]。2022年の3月時点でその時の在庫は完売している[23]が、2023年11月現在では新車が販売されている[24]。
同年12月26日にブルネイ仕様もフェイスリフトを行った。グレードはハイとプレミアムの2つが用意され、どちらも7速ATの2.5 Lターボディーゼルエンジンを搭載した。
2022年8月11日、インドネシアではほぼ3年の休止期間を経て第29回ガイキンド・インドネシア国際オートショーで発表され、第2回ガイキンド・ジャカルタ・オートウィークで発表された後、2023年3月10日に販売が開始された[25]。
2022年12月初旬、タイ日産はモーターエキスポ2022にてアルメーラ、キックス、ナバラとともに70周年アニバーサリーモデルを発表した。この4車種にはすべて共通の専用カラーリングとストライプが施される[26]。
2023年、中国市場向けにフェイスリフト前のモデルのバッジを変更したというニュースが浮上したが、これは生産元である鄭州日産汽車から販売されるモデルの話である。バッジを変更したテラは「豊都・パラディン(FENGDU PALADIN)」に名前が変更され、豊都ブランドで販売される[4][5]。一方、東風日産からはオリジナルと同じ名前で販売されている[27]。
2023年3月1日、タイ日産は新たに「テラスポーツ」を発表した。エクステリアは、ブラックのフロントグリルやフロント及びリアバンパー、リアスポイラー、テールゲートガーニッシュなどピンポイントな部分を専用の仕様に変更しているが、70周年アニバーサリーモデルと似たような内容の変更点も多い。カラーリングはステルスグレー、ホワイトパール、ブラックスターの3色のみ[28]。
同車の開発を監督したチーフプロダクトスペシャリストのペドロ・ディアンダによると、テラはフロントドアパネル、フロントフードボンネット、ドアハンドルをナバラと共有しているという。シャーシとサスペンションは、快適性と操縦性を高めるために短く再設計された[7]。
エンジンはB7、B10、B20といったバイオディーゼル燃料に対応する3つのエンジンオプションにマニュアルモード付7速ATまたは6速MTを組み合わせたものが搭載されている[29]。インテリアは当初ナバラとほぼ同じ構造だったが2021年のビッグマイナーチェンジで新しい構造に変化した。3列シート8人乗りのみが用意されており、ファブリックシートとレザーシートの両方が用意され、BOSEのプレミアムサウンドシステムも搭載されている。エクステリアは日産のアイデンティティであるVモーショングリルが採用されており、2021年のビッグマイナーチェンジでさらに大型化された。
ASEAN NCAPスコア[30] | |
総合評価(星) | |
乗員(成人) | 32.18/36.00 |
乗員(子供) | 40.74/49.00 |
セーフティアシスト | 12.72/18.00 |
「TERRA」という名前はラテン語で「地球」を意味する[45]。
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