VISAシアター 宝塚グランド・ロマン『戦争と平和』(せんそうとへいわ)は宝塚歌劇団のミュージカル作品。2部40場。
原作はレフ・トルストイの同名小説『戦争と平和』。脚本・演出は植田紳爾。作曲・編曲は寺田瀧雄と入江薫。
星組公演。
- 植田紳爾は本来の主人公ピエールを語り手とし、アンドレイとナターシャの恋を描く形に潤色した。
- 榛名由梨(専科所属、元月組・花組トップスター)、南風まい(トップ娘役)、但馬久美(専科所属、元星組副組長・元花組組長)、あづみれいかは1988年の東京公演千秋楽を最後に退団。
- 1988年7月1日付で雪組へ異動した海峡ひろきがこの作品に特別出演し、新人公演では榛名が演じたピエール役を演じた(同作品宝塚大劇場公演出演後、『たまゆらの記』東京公演から雪組生として出演)。
- 1989年の中日劇場公演ではトップ娘役に就任した毬藻えりがナターシャを演じた(本公演ではないので当時はお披露目公演とは呼ばれなかった)。 小柳日鶴(専科所属、元月組副組長)の最後の出演となった(退団は3月3日付)。
- ロシアを舞台とする。
- 美しき伯爵令嬢ナターシャと運命的な恋に陥る青年公爵アンドレイを中心に、多彩な人物が様々に絡み合って物語を繰り広げられる歴史絵巻。
- ピエールはナターシャを密かに愛する役柄である。
- 第1部 黄昏の翳りの中で
- 第2部 雪原に耐えて果敢なく
- 脚本・演出:植田紳爾
- 作曲・編曲:寺田瀧夫、入江薫
- 音楽指揮(第1部):岡田良機(宝塚)
- 音楽指揮(第2部):橋本和明(宝塚)
- 音楽指揮:大谷肇(東京)、伊沢一郎(東京)
- 振付:喜多弘、羽山紀代美、黒瀧月紀夫
- 振付補:尚すみれ
- 装置:渡辺正男
- 衣装:静間潮太郎
- 照明:今井直次
- 小道具:上田特市
- 効果:扇野信夫
- 音響監督:松永浩志
- 演技指導:美吉左久子
- 舞台進行(第1部):恵見和弘
- 舞台進行(第2部):田中利彦
- 演出補:村上信夫
- 演出助手:谷正純、木村信司、中村一徳
- 制作:橋本雅夫
- 協賛:VISAグループ(9社)
- 製作担当:柏原正一(東京)
- 後援:関西テレビ放送株式会社
宝塚・東京
※氏名の後ろに「宝塚」、「東京」の文字がなければ両公演共通の配役
- 本公演
- 新人公演
- アンドレイ - 麻路さき
- ナターシャ - 乙原愛
- ピエール - 海峡ひろき(宝塚)、卯月佳(東京)
- ニコライ - 大輝ゆう
- ソーニャ - 青山雪菜
- アナトリー - 英りお
- ナポレオン - 天地ひかり
- アレクサンドル1世 - 卯月佳(宝塚)、稔幸(東京)
- クトゥーゾフ将軍 - 千秋慎
- ラストプーチン大公 - 稔幸(宝塚)、光樹すばる(東京)
中日公演
- アンドレイ - 日向薫
- ナターシャ - 毬藻えり
- ニコライ - 紫苑ゆう
- ソーニャ - 綾瀬るり
- ピエール - 夏美よう
- ナポレオン - 麻月鞠緒(専科より特別出演)
- アレキサンドル1世 - 愛甲充
- アナトリー - 麻路さき
- ピョートル - 大輝ゆう
- クトューゾフ将軍 - 萬あきら
- ラストプーチン大公 - 星原美沙緒(専科より特別出演)
- エレーナ - 矢代鴻(専科より特別出演)
- ボルコンスキー公爵 - 小柳日鶴(専科より特別出演)
- イリヤー・ロストーフ - 一樹千尋
- ナターリヤ - 藤京子(専科より特別出演)
- 乳母ポコ - 葉山三千子
- 同ペン - 吹雪仁美
- ボリス - 千珠晄
- 戦争と平和
- 愛が始まる時
- 素晴らしき哉オペラ
- 乾杯の歌
- 僕がナターシャを愛している?
- モスクワよ永遠に
- あの人の傍に
- 愛する人を残して
- 生命こそ愛
備考 88宝塚歌劇全主題歌集(CD) TMPC-21B 「戦争と平和」(日向薫) 「愛する人を残して」(紫苑ゆう) 収録