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岐阜県にある木曽川中流の渓谷 ウィキペディアから
大井ダム上流の約10kmの区間にあたる[1]。恵那峡は1920年(大正9年)に地理学者の志賀重昂が命名したものである[1]。全国にはダムの開発によって景観が損なわれたケースが多いが、この恵那峡は、自然の造形と人工物の融合によって誕生した景勝地である。恵那峡県立自然公園の中枢。
恵那峡は一帯に奇岩が多いことで卓越している。屏風岩、軍艦岩、獅子岩、鏡岩などが見られ、それらを見物するための遊覧船が周航している[1]。地質学的にも貴重な場所であり、鉱物博物館がある。また、名古屋圏にも近いことから行楽地として栄え、近辺には恵那峡ワンダーランド(旧恵那峡ランド)や恵那峡カントリークラブなどがある。古くは大変な賑わいを見せたが、レジャーの多様化によって徐々に観光客が減少、恵那峡ランドの閉鎖に伴い、恵那峡ロープウェイが休止される影響が生じた。
恵那峡には恵那峡大橋が架かる。
傘岩(かさいし、かさいわ[2])は、恵那峡の近辺にある奇岩。1934年に国指定天然記念物となった[1]。傘の形をしており、底が傘のように括れていることから名付けられた。黒雲母花崗岩からなり、雨水の浸食、風化などによって特異な形が形成された[1]。最も広い場所が直径3.3mなのに対し、最も狭い場所は数十cmしかない[1]。
恵那峡には北原白秋や若山牧水などが訪れている[1]。北原白秋は何度も恵那峡を訪れ、1934年(昭和9年)年に「恵那峡とんとん節」や「大井栄舞」を作詞しており、さざなみ公園には歌碑が建てられている[1]。
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