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長崎県佐世保市内に散在する8箇所の風景地 ウィキペディアから
平戸八景(ひらどはっけい)は、旧平戸藩内にあたる長崎県佐世保市内に散在する8箇所の風景地の総称。北宋の瀟湘八景になぞらえて日本各地で設定された「八景」の一つである。8箇所とも北松浦半島にあることから、北松八景(ほくしょうはっけい)と呼ばれることもある。
現在伝承されている平戸八景は、天保年間に平戸藩主松浦熈(観中)が京都の沢渡広繁に作画と出版を依頼した「平戸地方(じかた)八奇勝図」をルーツとする。平戸領の本土(地方)に点在する奇岩奇勝から、松浦郡(後の北松浦郡)と彼杵郡(後の東彼杵郡)から4箇所ずつ、計8箇所を選び、広繁の手による精巧なスケッチと漢詩をセットにした印刷本である。総じて、山水画や浮世絵の素材として優れた風景を採用している。
八景が所在する北松浦半島は、新生代第三紀の砂岩層に第四紀の溶岩台地がかぶさり、浸食によって露出した第三紀層が多様な景観を作っている。松浦熈がそこに着目し、古くからの景勝地に加え、自らが普及に関与した新たな景勝地を加え、世間に広めた。
2010年3月までは八景のうち2箇所が北松浦郡江迎町に、6箇所が佐世保市にあったが、市町村合併が進み、2010年3月31日に江迎町が佐世保市に合併したことにより、八景全てが佐世保市内に位置することになった。
2015年(平成27年)3月[1]には、「独特の樹叢・地形から成る一体の風致景観は、日本人の風景観に大きな影響を与えた八景の発展・定着の過程を示し、観賞上の価値及び学術上の価値が高い」との理由により、平戸八景の風景地のうち3箇所が以下の名称で国の名勝に指定された。
その後、2016年(平成28年)10月には、平戸八景の風景地のうち、髙巌、石橋、巌屋宮、潮之目の4箇所が国の名勝に追加指定され、指定名称が以下のように変更された[1]。
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