小人の冒険シリーズ
ウィキペディアから
ウィキペディアから
『小人の冒険シリーズ』(こびとのぼうけんシリーズ、原題:The Borrowers)はイギリスの作家メアリー・ノートンによる児童向けのファンタジー小説シリーズ。人間からものを借りることでひっそりと暮らしていた小人の冒険を描く物語。1952年に第1作が発表され、1982年までに全5作が発表された。
小人の少女アリエッティとその両親であるポッドとホミリーの、人間の家での借り暮らしや家を出てからの冒険が、小人たちや人間たちとの交流をまじえて描かれる。
1961年4巻の刊行で物語は完結したに思われたが、その21年後に5巻が発売された。
1952年に発表された第1作は、その年にイギリスでカーネギー賞を受賞。2007年には、過去70年間の最も重要な児童小説のひとつに選定された。邦訳は1956年に岩波少年文庫より第1作が出版された。訳者は第1作から第4作までが林容吉、第5作が猪熊葉子。第5作のあとがきで猪熊は、本作をロビンソン・クルーソーと比較し「近代文明の終焉の意識をもって書かれている」と評し、文明への過度の依存が種族の破滅に繋がりかねない借り暮らしの姿は、そのまま現代人の問題でもあると述べている。
出版順に次の5作から成る。
小人のアリエッティとその両親の一家は、イギリスの田舎の民家の床下で、人間から借りたもので生活する借り暮らしをしていた。しかし好奇心旺盛なアリエッティが人間の少年と知り合ったことで、その住処が見つかり、煙で燻り出されてしまう。アリエッティたちは新しい住処を求めて冒険の旅に出る。
鉛筆ほどの大きさの人々。田舎の古い民家の片隅に住み、人間から食料や日用品を借りる借り暮らしをしている。人間のことは自分たちを養うための存在と見ているが内心では怖れている。家の名はその家の最寄りの家具からとられている。
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.