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原作は戦前から『はたらく一家』(1939年)という映画化作品のある作家の徳永直の『ひとりだち』(労働文化社、1947年)。
1948年にはクランクインしていたが、4月8日の大量解雇発表に端を発する第3次東宝争議が始まり中断。争議終結後の同年11月から撮影が再開された。本作の興行収入から争議の解決金1500万円を捻出するとの経営側との約束があったとされる[1]。
活版印刷所の解版場で働く陽子。周平との結婚以来、姑との確執、仕事と家庭との両立のなかで呻吟する。さらに実家への過重な仕送りや不意の妊娠が将来への不安を増すのだった。さらに文選工への配置を受け入れ、仲間とともに立派な文選工として成長していくが……。
岸旗江と沼崎勲が東宝争議で痩せてしまい、再開後の撮影分の容姿と中断前の撮影分の容姿とは異なったものになったとされる[2]。
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