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初出は、雑誌『自由』の1937年8月号。その後短編集『はたらく一家』(吉田貫三郎装幀、三和書房、1938年11月)に収録される。映画化の後、収録作品をいくつか入れ替え、桜井書店版(柳瀬正夢装幀、1941年4月)が刊行されている。この桜井書店版は、1946年に再版された。1948年には収録作品をいくつか差し替えて、新潮文庫として刊行されている。
中島健蔵は、1937年7月の『報知新聞』の文芸時評でこの作品をとりあげ、「どうにもならない生活苦に対する少年の反抗と、その反抗が容易に通らない経緯が、例の通り極めて着実な書き方でびしびしと盛られている。私は、この小説を今月第一の作として推す」と評した。
坂口安吾は、桜井書店版の再版を読んで、1947年発表の「通俗と変貌と」と題するエッセイで、「これも、やつぱり、読物だ」「読まれることは当然なのだがそれを文学だと思つてはいけない。」と評した[1]
1939年3月11日に日本劇場で公開された日本映画。製作は東宝映画。モノクロ。上映時間は65分。
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