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『奇々怪々 俺は誰だ?!』(ききかいかい おれはだれだ?!)は、1969年に制作された谷啓主演作品。クレージーキャッツ主演の「作戦シリーズ」番外編的作品のひとつ。クレージーのメンバーからは、ハナ肇と犬塚弘が出演している。同時上映作品は『地獄変』(芥川龍之介原作、豊田四郎監督)であった[2]。
『クレージー黄金作戦』など、一連の作品の実績が認められた坪島孝監督が、『クレージーだよ奇想天外』に続き、助監督時代から温めてきたプロットの一つを谷啓主演で映画化した作品。
鈴木太郎は平凡なサラリーマン。ところがある日、出勤してみると別人が鈴木太郎を名乗って自分のデスクに居座り、家に帰れば帰ったで自分がいるはずの場所でその男がくつろぎ、同僚どころか妻子までもが別人を太郎だと認め、太郎を追い出してしまうのだった[2]。じゃあ、俺は一体誰なんだ? 失意のうちに帰った実家の母からも太郎だとは信じてもらえず、死を決意した太郎は、同じように死のうとしていた若い女・百合子と出会う。百合子の勧めでTVの尋ね人コーナーに出演した太郎は、鈴木次郎だと決めつけられアイデンティティの危機に陥り、病院に収容されてしまう。さらには太郎を“殺し屋・ベレッタの三郎”こと鈴木三郎だと決めつけるギャングが現れ、病院からの脱走を手引きする! 果たして太郎の行く末は・・・? アイデンティティの危機に陥った男の不思議な喜劇。
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