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村山由佳による恋愛小説 ウィキペディアから
『天使の卵-エンジェルス・エッグ』(てんしのたまご-エンジェルス・エッグ)は村山由佳による恋愛小説。小説は、1994年に集英社より刊行された。同年、NHK-FMにてラジオドラマ化、2006年には映画化もされ、原作小説はミリオンセラーとなった。2013年には朗読のオーディオブックが配信されている。物語は「僕」こと歩太の視点で描かれている。なお本項で続編である『天使の梯子』、『天使の柩』、スピンオフ作品『ヘヴンリー・ブルー』についても述べる。
美大志望の予備校生・一本槍歩太は、自分の進路について悩んでいた。そんな春先の日、歩太は電車で出会った女性・五堂春妃に心を奪われる。その後、父親の入院している病院で春妃と再会し、彼女が父の主治医の精神科医であることを知る。
現在、斉藤夏姫という恋人がいながら、自分より8歳年上の春妃に惹かれていく歩太。後に春妃が夏姫の実姉であることを知るも、春妃への想いは次第に募っていく。
『天使の梯子』(てんしのはしご)は2004年に発売された『天使の卵』の続編で、10年後を描いた作品。2006年10月22日、日曜洋画劇場のドラマスペシャルでテレビドラマ化された。
この作品では、慎一の目線で描かれている(ドラマ版は歩太、慎一両方の目線で演出)。
大学に通いながらカフェでバイトをしている古幡慎一は、秋のある日の客の声を聞き高校の恩師である斉藤夏姫であると確信し恋に落ちる。
そして、夏姫がカフェで交際相手と口論した際に慎一が助け舟を出したことにより2人の距離は縮まるが、夏姫がよく連絡を取っている相手が気になる慎一は夏姫の目を盗み携帯電話のメールを見て一本槍歩太の存在を知る。慎一は真相を探るため歩太の仕事場へ足を向け、意外な事実を知る。
『ヘヴンリー・ブルー』は、2006年に発売された『天使の卵』と『天使の梯子』の物語を夏姫の視点からたどった短編。後述の映像化作品の公開に合わせて書き下ろされたという経緯がある。2009年発売の文庫本には執筆当時の村山の日記が掲載されている(村山が鴨川から東京に活動拠点を移した頃の暮らしなどが綴られている)。
『天使の柩』(てんしのひつぎ)は2013年に発売された作品。『天使の卵』から14年、『天使の梯子』から4年後が描かれている(劇中に歩太が茉莉との会話で「もしあの子供が生まれていたならあなたのひとつ年下だった」というセリフがあり、春妃のお腹の子どもが無事生まれていた場合14歳くらいだったと示している)。
母がフィリピン人のハーフに生まれた天羽茉莉は学校に居場所がなく、死んだ祖母と父にネグレクトを受けていた。ある日、茉莉は井の頭公園で小学生たちに虐待されるノラ猫を保護しようとしていた所を一本槍歩太に助けてもらい、歩太と交流ができる。
しかし、茉莉は素行の悪いタクヤと付き合っていたため、歩太と茉莉の関係を歩太の周囲の人間に暴露すると脅されてタクヤの言いなりになりオヤジ狩りのカタボを担がされるようになる。そして、ある日タクヤの先輩の加納に呼び出されたタクヤは茉莉を連れ話し合いの席に向かうが、待ち合わせした店に歩太たちが現れ茉莉は困惑したが、歩太に救出してもらい自分のすべてを話す。そして歩太も自らのことを語り始める。
冨樫森監督作として映画化され、2006年10月21日に松竹により公開された。
映画公開の翌日に『天使の梯子』が日曜洋画劇場のドラマスペシャルで2006年10月22日放送。映画の10年後を、映画で沢尻エリカが演じた夏姫の目線で綴る。
ほか。
実写映画版では、春妃の訃報を知った歩太が病院に駆けつけるシーンが在るが、春妃の遺体は霊安室ではなく、一般病棟の一室に安置されている。また、医師などの医療従事者が一人も立ち会わずに放置された状態になっているなど、現実では考えられない展開となっている。
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