Loading AI tools
ウィキペディアから
『夜汽車』(よぎしゃ)は宮尾登美子の短編小説。また同作の他、宮尾作品のいくつかを基に[1]製作された1987年公開の日本映画[2][3]。東映京都撮影所製作[4]、東映配給。
『鬼龍院花子の生涯』『陽暉楼』『櫂』に次ぐ宮尾文学4度目の映画化[5]。
十朱幸代、秋吉久美子、白都真理、新藤恵美、速水典子の五人の女優が乳房露出の激しい濡れ場を披露し、"女の競艶映画"として話題を呼んだ[6]。
天涯孤独の姉妹が高知で再会。男に愛されることで命を燃やす姉、男を想うことで心を焦がす妹が一人の男を巡って起こす激しい愛憎劇を描く[5]。
東映が映画化した宮尾登美子原作による『鬼龍院花子の生涯』『陽暉楼』『櫂』は、全て五社英雄監督だったが、岡田茂東映社長が「マンネリになってはいかんし、思い切って監督を代えて降旗康男君でやる。そのかわり、五社君は吉原に強いから『吉原炎上』を撮らせる。このテの女性路線は年に一本か二本、大事に扱って温存してゆく。アダルト狙いじゃ、相当強烈なものをやらなかったら当たらない」などと話し、監督を交代させた[7]。監督は降旗ではなく山下耕作になった。
原作が短編のため、脚色段階でそこから膨らませて物語を構築したが、宮尾登美子が自身が描いた人物像と食い違いがあるとクレームを付けた[3]。結局、「シナリオは非常に良く出来ている」と宮尾が納得し了解を得た[3]。
1986年8月27日、東映太秦映画村にてクランクイン[3]。
自衛隊舞鶴病院で診療所のシーンの撮影が行われた。
ドラゴンボールをメインとした[3]ゲゲゲの鬼太郎、キン肉マンと合わせた東映まんがまつりに続く[3]、1987年正月第二弾として一本立てロードショー[5]。東映洋画系の正月作品は『紳士同盟』/『ボクの女に手を出すな』[9]。岡田社長は「吉永小百合くんの東宝『映画女優』との勝負になるが、是非成功させたい。アダルト映画を興行的に成功させるのはなかなか大変な時代だが、一発長打を期待したい」と話した[3][5]。
東映内部では「脚本も演出も役者も全部いい」などと、作品はよく仕上がっていると評されたが[1][4]、『鬼龍院花子の生涯』のような派手さがなく[4]、小品で興行は厳しいのではという見方をされた[4]。日下部五朗は「試写を観た岡田社長が涙し、『ケッサクタンジョウ!』と私に電報を打って来たが、お客は入らなかった」と話している[1]。鈴木常承東映営業部長は「1986年秋のアダルト三番組としてセットでプロモーションを展開した『化身』『道』『極道の妻たち』が予想以上の大ヒットを記録した勢いのまま、まんがまつりと合わせて健闘し『スケバン刑事』まで勢いを繋げた」と評している[4]。
いま一つ[8]。
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.