外尾 健一(ほかお けんいち、1924年大正13年) - 2021年令和3年)3月30日[1])は、日本法学者。専門は労働法東北大学名誉教授。元東北学院大学教授。2000年勲二等瑞宝章受章。台湾台北市出身。

人物

(出典[2]

1941年台北州立台北第一中学校卒業。徴兵により、電信第二九連隊に入隊。1946年復員。1948年第一高等学校 (旧制)卒業。

1951年(昭和26年)東京大学法学部卒業。1951年東京大学社会科学研究所助手(指導教員:有泉亨)。1956年東北大学法学部助教授。1962年3月31日「フランス労働協約の研究」で東北大学より法学博士の学位を取得[3]。1963年東北大学法学部教授。1965年東北大学評議員。1976年東北大学法学部長・同大学院法学研究科長・同評議員を経て1987年東北大学停年退官。東北大学名誉教授。

東北学院大学法学部教授。1998年東北学院大学退職。

2000年勲二等瑞宝章受章[4]

この他に、1974年旧司法試験第二次試験考査委員、1974年日本学術会議会員、1982年日本労働法学会代表理事(-1984年)、1994年みやぎ生活協同組合理事長、1994年宮城県生活協同組合連合会会長[5]などを務めた。

弟子に、山口浩一郎らがいる。

研究

専門領域は、労働法全域で特に労働組合法、労働団体法を研究。労働協約論に造詣が深い。

著書

  • 『労働法辞典』(有泉亨と共著、一粒社、1961年)
  • 『労働団体法』(筑摩書房、1975年)
  • 『団結権侵害とその救済:不当労働行為制度の比較法的考察』(有斐閣、1985年)
  • 不当労働行為の法理』(有斐閣、1985年)
  • 『外尾健一著作集第1巻 - 第8巻』(信山社出版、1998年 - 2004年)
  • 『労働法入門』(有斐閣、1965年初版、2009年第7版)
  • 『労働契約法の形成』(信山社出版、2012年)
  • 『東日本大震災と原発事故』(信山社出版、2012年)

この他、労働法に関わる著書が多数ある。

脚注

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