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神道において、各土地を守護する神 ウィキペディアから
地主神(じぬしのかみ、ぢぬしのかみ)は、日本の宗教(特に神道)における神の一類型である。「とこぬしのかみ」「じぬしがみ(ぢぬしがみ)」「じしゅのかみ(ぢしゅのかみ)」とも読まれる。
日本の神道などでは、土地ごとにそこを守護する地主神がいる、とされている。土地は神の姿の現れであり、どんな土地にも地主神がいる、とする説もある[1]。神社や寺院に祀られることが多く、その地主神は、その神社、寺院が建っている地域の地主神である。
古くは『古語拾遺』(9世紀成立)にあり、大地主神(おおとこぬしのかみ)が田を営むとある[2][3][4]。『延喜式』(10世紀成立)では、神祗五(神祗編第五巻)二十二条にて斎宮祈年祭に関して地主神の記述がある[3]ほか、同巻六十条にて記述がある[5]。
地主神への信仰の在り方は多様であり、荒神、田の神、客人神、屋敷神の性質がある地主神もいる。一族の祖先が地主神として信仰の対象になることもある。地主神を祀る(まつる)旧家からの分家に分祀されたり、屋敷の新設に伴い分祀されることもある[3]。御神体も多様で、自然石、石塔、祠(ほこら)、新しい藁束、御幣(ごへい)などがある[3]。祀る場所もまた多様で、神社、寺院のほか、丘や林の祠(ほこら)、屋敷、屋敷の裏山で祀り、一族の墓が神格化する地域もある[3]。
新しい土地の開発に際し、その土地古来の神に許可を得るためや、封じ込めるために、地主神は祀られた[3]。中世には、神社、寺院の建立の際、その土地古来の神を地主神としたり、鎮守社を新設して地主神とすることもあった[4]。
様々な神社、寺院で、様々な地主神が祀られている。
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