国際交流基金賞(こくさいこうりゅうききんしょう)は、1973年以来毎年、学術、芸術、その他の文化活動を通じて、海外における日本理解もしくは日本人の対外理解を深め、国際相互理解・国際友好親善の促進において顕著な貢献のあった個人または団体に対し国際交流基金(ジャパンファンデーション)より授与される賞。
1973年創設。国際交流基金の事業の柱である「文化芸術交流」「日本語」「日本研究・知的交流」の3部門に対して贈呈される。2008年度より国際交流基金賞と国際交流奨励賞は統合され、現在の3部門の賞を授与する形となった。
1970年代
1976年
国際交流基金賞
- ジョン・W・ホール(イェール大学教授、同大学アジア言語・文学科学科長/日本近代史)[米国]
- ロバート・E・ウォード(ドイツ語版)(スタンフォード大学教教授、同大学国際問題研究センター所長/政治学)[米国]
- 東洋文庫
国際交流奨励賞
- ドイツ東アジア文化協会[在東京]
- 福岡ユネスコ協会
1977年
国際交流基金賞
- ロナルド・P・ドーア(サセックス大学教授、同大学開発理論研究所特別研究員)[英国]
- 石橋長英(日本国際医学協会理事長/医学/小児科・血清化学)
- 東京大学法学部付属明治新聞雑誌文庫
国際交流奨励賞
1978年
国際交流基金賞
- 高木八尺(日本学士院会員、東京大学名誉教授/米国政治学)
- フランク・J・ダニエルズ(ロンドン大学名誉教授/日本語教授法)[英国]
- ジェイムズ・L・スチュアート(アジア財団日本駐在代表)[米国]
国際交流奨励賞
1979年
国際交流基金賞
- 松本重治(国際文化会館理事長)
- チャールズ・B・ファーズ(教育家、アジア研究者)[米国]
- ロベール・ギラン(ジャーナリスト)[フランス]
国際交流奨励賞
- 栗原健(日本外交文書編纂/近代日本外交・政治史)
- オーストラリア国立大学豪日経済関係研究委員会[オーストラリア]
1980年代
1980年
国際交流基金賞
- 岩村忍(京都大学名誉教授/東洋学)
- ジョージ・C・アレン(英語版)(ロンドン大学名誉教授/日本研究)[英国]
- ヒュー・ボートン(コロンビア大学アジア研究所上級研究員/日本研究)[米国]
国際交流奨励賞
1986年
国際交流基金賞
- フォスコ・マライーニ(イタリア日本研究学会会長/文化人類学)[イタリア]
- ジャパン・ソサエティー・北カルフォルニア[米国]
国際交流奨励賞
- 飯田昭太郎(ブリティッシュ・コロンビア大学準教授/印度学、仏教学)
- 日蘭学会
1988年
国際交流基金賞
- 夏衍(中国文学芸術界連合会副主席、中国電影家協会主席/小説、劇作)[中国]
- 小澤征爾(指揮者、ボストン交響楽団音楽監督)
国際交流奨励賞
1989年
国際交流基金賞
- アレクサンダー・スラヴィク(ウィーン大学名誉教授/民族学、アジア研究)[オーストリア]
- デービッド・マッケクラン(ニューヨク・ジャパン・ソサエティ顧問)[米国]
国際交流奨励賞
- 細野昭雄(筑波大学教授、経済学/ラテンアメリカ研究)
- 外国人留学生問題研究会
1990年代
1991年
国際交流基金賞
国際交流奨励賞
- アルゼンティン日本協会[アルゼンティン]
- 財団法人日本シルバーボランティアズ
1992年
国際交流基金賞
- スタン・タクディル・アリシャバナ(英語版)(ナショナル大学学長/日本研究)[インドネシア]
- フリッツ・フォス(オランダ語版)(ライデン大学名誉教授/日本研究)[オランダ]
交際交流奨励賞
- 黒沼ユリ子(ヴァイオリニスト、アカデミア・ユリコ・クロヌマ校長)[メキシコ在住]
- ピーター・コーニツキ(英語版)(ケンブリッジ大学助教授/日本研究)[英国]
- 林望(東横学園女子短期大学助教授/古典文学)
- 国際日本語普及協会
1993年
国際交流基金賞
国際交流奨励賞
- タチヤーナ・リヴォヴナ・ソコロヴァ=デリューシナ(翻訳家)[ロシア]
- 岩波ホール
1996年
国際交流基金賞
- 李御寧(梨花女子大学碩学教授)[韓国]
- エズラ・ボーゲル(ハーバード大学フェアバンク東アジア研究センター所長)[米国]
国際交流奨励賞
1998年
国際交流基金賞
国際交流奨励賞
- トマ・エルドス(パリ市立劇場他 芸術顧問)[フランス]
- 釜山韓日文化交流協会[韓国]
- サントリー文化財団
2000年代
2000年
国際交流基金賞
- 池明観(翰林大学校日本学研究所所長)[韓国]
- 石井米雄(神田外語大学学長)
国際交流奨励賞
2001年
国際交流基金賞
- ウィリアム・ジェラルド・ビーズリー(英語版)(ロンドン大学極東歴史学名誉教授)[英国]
- 平山郁夫(画家)
国際交流奨励賞
- コスタ・バラバノフ(マケドニア語版)(マケドニア・日本友好協力協会会長、在スコピエ日本国名誉総領事)[マケドニア]
- 三浦尚之(ミュージック・フロム・ジャパン理事長、芸術監督)
- ベルリン・フェスティバル公社[ドイツ]
2004年
国際交流基金賞
国際交流奨励賞
- ジェームズ・クワント(シネマテーク・オンタリオ シニア・プログラマー)[カナダ]
- 李徳奉(同徳女子大学外国語学部教授)[韓国]
- 高良倉吉(琉球大学法文学部教授)
2005年
国際交流基金賞
国際交流奨励賞
- フィリピン教育演劇協会[フィリピン]
- 中国日語教学研究会[中国]
- タバッスム・カシミーリー(前大阪外国語大学ウルドゥー語外国人教師)[パキスタン]
2007年
国際交流基金賞
国際交流奨励賞
- 北川フラム(アートディレクター、アートフロント主宰)
- リービ英雄(小説家、法政大学教授)[米国]
- アイシュ・セルチュク・エセンベル(ボスポラス大学教授)[トルコ]
〈2008年より国際交流基金賞と国際交流奨励賞が統合〉
2008年
国際交流基金賞
- 文化芸術交流部門 マルコ・ミュラー(ヴェネチア国際映画祭ディレクター)[イタリア]
- 日本語部門 アンジェラ・ホンドゥル(ヒペリオン大学教授)[ルーマニア]
- 日本研究・知的交流部門 ケネス・B・パイル(ワシントン大学教授)[米国]
2009年
国際交流基金賞
- 文化芸術交流部門 ボリス・アクーニン(本名グリゴリー・チハルチシヴィリ)(作家)[ロシア]
- 日本語部門 全米日本語教師連合(AATJ)[米国]
- 日本研究・知的交流部門 アーサー・ストックウィン(英語版)(オックスフォード大学日産日本問題研究所前所長)[英国]
2010年代
2010年
国際交流基金賞
- 文化芸術交流部門 佐藤忠男(映画評論家)
- 日本語部門 サヴィトリ・ヴィシュワナタン(デリー大学前教授)[インド]
- 日本研究・知的交流部門 ベン=アミー・シロニー(ヘブライ大学名誉教授)[イスラエル]
2011年
国際交流基金賞
- 文化芸術交流部門 タンブッコ(英語版)(パーカッションアンサンブル)[メキシコ]
- 日本語部門 カイロ大学文学部日本語日本文学科[エジプト]
- 日本研究・知的交流部門 オギュスタン・ベルク(フランス国立社会科学高等研究院退任教授)[フランス]
2013年
国際交流基金賞
- 入江昭(ハーバード大学名誉教授) [日本]
- 山海塾 [日本]
- 泰日経済技術振興協会 [タイ]
2014年
国際交流基金賞
- 柳家さん喬(落語家) [日本]
- ピーター・ドライスデール(英語版)(オーストラリア国立大学名誉教授) [オーストラリア]
- モスクワ国立大学付属アジア・アフリカ諸国大学日本語学科 [ロシア]
2016年
国際交流基金賞
- 蔡國強(現代美術家)[中国]
- スーザン・J・ファー(ハーバード大学教授/同大学ウェザーヘッド国際問題研究所日米関係プログラム所長) [米国]
- ブラジル日本語センター(CBLJ) [ブラジル]
2017年
国際交流基金賞
- アレクサンドラ・モンロー(英語版)(ソロモン・R・グッゲンハイム美術館アジア美術上級キュレーター/グローバル美術上級アドバイザー)[米国]
- フレデリック・L・ショット(英語版)(作家、翻訳家、通訳者) [米国]
- アンドレイ・べケシュ(リュブリャナ大学名誉教授(日本研究)) [スロベニア]
2019年
国際交流基金賞
- 谷川俊太郎(詩人)[日本]
- インドネシア元日本留学生協会(プルサダ) [インドネシア]
- エヴァ・パワシュ=ルトコフスカ(ワルシャワ大学教授 日本研究) [ポーランド]
2020年代
2022年
国際交流基金賞[3]
- ロベール・ルパージュ(英語版)(俳優、脚本家、舞台・映画監督)[カナダ]
- 社団法人韓日協会[韓国]
- グナワン・モハマド(英語版)(詩人、作家、画家)[インドネシア]
2023年
国際交流基金賞[4]
- 宮城聰(演出家/SPAC-静岡県舞台芸術センター芸術総監督・静岡県コンベンションアーツセンター館長)[日本]
- 小川洋子(小説家)[日本]
- ペルー日系人協会[ペルー]