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ブラジル出身の元大相撲力士 ウィキペディアから
国東 始(くにあずま はじめ、1975年9月4日 - )は、ブラジル・サンパウロ市出身、玉ノ井部屋所属の元大相撲力士。本名はヴァンデル・ラーモス(のちにヴァンデル・ラモス)。身長192cm、体重180kg。趣味は音楽鑑賞。最高位は西十両4枚目(2001年9月、11月場所)。得意技は右四つ、寄り、突き、叩き。愛称は「ラモス」、血液型はO型。イタリア系ブラジル人。
小学生の時には柔道を習っていたが、中学に入学すると相撲を始めた。以降、相撲で活躍しブラジルの国内の大会に出場するなど活躍した。高校に進学し、明治大学中野中相撲部主催のホームステイする際に、玉ノ井部屋に世話になった。その縁で友人が入門したいと考えていたので、その父から「一緒にいってくれないか」と頼まれたため本人も入門を決意。1991年8月に他の3人と共に来日し、玉ノ井部屋に入門した。同時に来日した東風(最高位:幕下)と北東(最高位:幕下)は日系人、若東(最高位:十両)は純日本人(両親が日系一世)であったため、日本人の血統をひかないブラジル人は国東のみであった。同年9月場所で初土俵を踏み、長身を生かしたスケールの大きな相撲で幕下まで順調に番付を上げていった。
右四つからの強引な小手投げで勝機を掴んでいったが、小手投げの多様による腰痛に悩まされからは低迷し、長期休場も2度経験した。2度とも序ノ口まで番付を落としているが、土俵復帰後は短期間で幕下上位まで復帰してきたので各段優勝は5回を数える。2000年5月場所に幕下優勝を果たし、東幕下2枚目まで番付を上げた翌7月場所では4勝3敗と勝ち越しを決め、翌9月場所に十両に昇進。純ブラジル人初めての関取となった。その場所は序盤から優勝争いに食い込んだが、9勝目を上げた13日目の相撲で左手の関節を故障し途中休場となった。
しばらく十両に定着していたが、腰の古傷の状態が悪化し、2002年3月場所を最後に幕下に陥落。その後も十両復帰を目指して相撲を取り続けていたが、2003年9月場所には三段目に陥落。2004年3月場所に西三段目20枚目で5勝2敗と勝ち越したのを最後に現役を引退した。尚、ブラジルから渡ってきた同期の中で最後まで現役を勤めた。現在は会社員。
2007年10月20日、テレビ朝日系討論番組「朝まで生テレビ! 激論“国技大相撲”に未来はあるか?」にパネリストとして出演した。
一月場所 初場所(東京) |
三月場所 春場所(大阪) |
五月場所 夏場所(東京) |
七月場所 名古屋場所(愛知) |
九月場所 秋場所(東京) |
十一月場所 九州場所(福岡) |
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1991年 (平成3年) |
x | x | x | x | (前相撲) | 西序ノ口34枚目 6–1 |
1992年 (平成4年) |
東序二段83枚目 6–1 |
東序二段13枚目 5–2 |
東三段目77枚目 3–4 |
西三段目93枚目 4–3 |
東三段目73枚目 2–5 |
西三段目100枚目 6–1 |
1993年 (平成5年) |
東三段目44枚目 6–1 |
西幕下59枚目 5–2 |
西幕下35枚目 5–2 |
東幕下22枚目 4–3 |
東幕下16枚目 4–3 |
西幕下11枚目 2–5 |
1994年 (平成6年) |
東幕下27枚目 4–3 |
西幕下20枚目 3–4 |
東幕下26枚目 4–3 |
西幕下19枚目 2–5 |
西幕下35枚目 4–3 |
西幕下27枚目 休場 0–0–7 |
1995年 (平成7年) |
西三段目7枚目 休場 0–0–7 |
東三段目67枚目 休場 0–0–7 |
西序二段27枚目 休場 0–0–7 |
西序二段98枚目 休場 0–0–7 |
西序二段168枚目 2–5 |
西序ノ口13枚目 優勝 7–0 |
1996年 (平成8年) |
東序二段30枚目 5–2 |
西三段目94枚目 4–1–2 |
東三段目74枚目 休場 0–0–7 |
東三段目74枚目 5–2 |
東三段目42枚目 優勝 7–0 |
東幕下26枚目 5–2 |
1997年 (平成9年) |
西幕下14枚目 4–3 |
西幕下11枚目 5–2 |
東幕下5枚目 1–6 |
西幕下24枚目 3–4 |
西幕下33枚目 4–3 |
東幕下24枚目 5–2 |
1998年 (平成10年) |
西幕下12枚目 2–5 |
東幕下32枚目 0–7 |
東三段目7枚目 休場 0–0–7 |
東三段目67枚目 休場 0–0–7 |
西序二段27枚目 休場 0–0–7 |
西序二段97枚目 休場 0–0–7 |
1999年 (平成11年) |
西序ノ口18枚目 優勝 7–0 |
東序二段20枚目 優勝 7–0 |
西三段目32枚目 6–1 |
西幕下53枚目 6–1 |
西幕下26枚目 4–3 |
西幕下21枚目 6–1 |
2000年 (平成12年) |
西幕下8枚目 休場 0–0–7 |
東幕下48枚目 6–1 |
西幕下22枚目 優勝 7–0 |
東幕下2枚目 4–3 |
東十両9枚目 9–5–1[1] |
西十両6枚目 休場[2] 0–0–15 |
2001年 (平成13年) |
西十両6枚目 7–8 |
西十両7枚目 7–8 |
西十両8枚目 8–7 |
西十両5枚目 8–6–1[3] |
西十両4枚目 休場[2] 0–0–15 |
西十両4枚目 7–8 |
2002年 (平成14年) |
東十両5枚目 6–9 |
東十両8枚目 0–2–13[4] |
東幕下8枚目 休場 0–0–7 |
西幕下48枚目 3–4 |
西三段目2枚目 6–1 |
西幕下29枚目 5–2 |
2003年 (平成15年) |
西幕下15枚目 3–4 |
東幕下25枚目 2–5 |
西幕下42枚目 3–4 |
東幕下51枚目 休場 0–0–7 |
西三段目31枚目 4–2–1 |
西三段目16枚目 休場 0–0–7 |
2004年 (平成16年) |
東三段目77枚目 6–1 |
西三段目20枚目 引退 5–2–0 |
x | x | x | x |
各欄の数字は、「勝ち-負け-休場」を示す。 優勝 引退 休場 十両 幕下 三賞:敢=敢闘賞、殊=殊勲賞、技=技能賞 その他:★=金星 番付階級:幕内 - 十両 - 幕下 - 三段目 - 序二段 - 序ノ口 幕内序列:横綱 - 大関 - 関脇 - 小結 - 前頭(「#数字」は各位内の序列) |
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