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枢要徳(すうようとく、羅: virtutes cardinales, 英: cardinal virtues)とは、古代ギリシア以来の西洋の中心的な徳目のこと。主に4つあるので、四徳(しとく)[1]、四元徳(しげんとく)[2]とも呼ぶ。
枢要徳は、基本的に以下の4つから成る[3]。
プラトンは、主著『国家』第4巻にて、国家にも個人にも共通して持たれるべき徳目として、まさにこの四元徳を挙げている[4]。また、『プロタゴラス』では、徳の部分に関して、この四元徳に「敬虔」も加えて言及している[5]。また、『ゴルギアス』でもやはり同じように、徳に関して、この四元徳に「敬虔」を加える形で言及している[6]。
なお、『国家』の伝統的副題は「正義について」であり、「正義」という観点から議論が進められる。「節制」を主題に扱った対話篇としては『カルミデス』が、「勇気」を主題に扱った対話篇としては『ラケス』が、「敬虔」を主題に扱った対話篇としては『エウテュプロン』ある。
アリストテレスも、『ニコマコス倫理学』や『弁論術』の中で、これらのみを強調しているわけではないが、当然のごとく主要な徳目の中に入れて説明している。
この節の加筆が望まれています。 |
キリスト教においては、上記の四元徳に、
(なお、上記の3つの内、「信仰」に関しては「敬虔」として、また「神の無償の愛」としての「アガペー」に関しては後期末(最後)の対話篇『法律』の神学部分である第10巻における「神々は人間を配慮していて、宇宙全体の善を目指している(だから人間もそれに応えて善を目指していかなくてはならない)」といった記述として、プラトンの時代から既に提示されている発想であることに、留意が必要。「希望」に関しても、パンドラの神話をはじめとして古くから存在する発想・概念である。したがって、これらは別にキリスト教オリジナルの発想というわけではない。)
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