和田 英夫(わだ ひでお、1918年7月4日 - 2001年3月10日、82歳没)は、日本の法学者。専攻は、憲法・行政法。
第3代駿河台大学学長、明治大学名誉教授、駿河台大学名誉教授。
1918年に山形県西村山郡河北町で生まれる。旧制寒河江中学校(現:山形県立寒河江高等学校)を経て[1]、東京帝国大学(現:東京大学)法学部政治学科を卒業。
1946年に北海道大学農学部副手、1948年講師、1950年北海道大学法文学部助教授、1954年から明治大学教授を務める[2]。1989年に、設立準備委員として参画していた駿河台大学法学部教授となった。同大学では法学部長、1991年比較法研究所初代所長、法学研究科長を歴任した後、1994年に第3代学長となる(在任 : 1994年-1999年)。東京都人事委員会委員、日本学術会議会員も務めた。
戦後の日本の憲法・行政法の牽引的な学者の一人とされ、日本公法学会理事などを歴任した。1959年に論文『行政法学の基礎構造』で法学博士(明治大学)を取得[3]した。門下に吉田善明、瀬戸山登一ら。
- 『現代と政黨』(北海青年社, 1948年)
- 『憲法講義ノート』(三和書房 1953年)
- 『地方行政の構造 北海道行政の分析を中心として』(三和書房 1954年)
- 『憲法』(三和書房 1955年)
- 『行政法ノート』(三和書房 1955)
- 『憲法略説』(有信堂選書 1957年)
- 『憲法体系』(弘文堂 1959年/勁草書房 1967年)
- 『地方自治の理論と動態』(弘文堂 1960年)
- 『憲法の現代的断面』(評論社 1961年)
- 『例解行政法』(青林書院 1961年)
- 『行政法講義 総論編』(三和書房 1963年)
- 『行政法読本』(井上書房, 1963年)
- 『国境と壁 欧米短信』井上書房 1963
- 『演習憲法』(法学書院, 1966年)
- 『学習憲法』(評論社 1966)
- 『行政法』(日本評論社, 1968年)
- 『憲法政治の動態』(日本評論社, 1969年)
- 『憲法の基礎』(有信堂 1969年)
- 『国境と壁』(井上書房 1969年)
- 『憲法の基礎』有信堂 1969
- 『最高裁判所論 序説的研究』(日本評論社 1971年)
- 『地方自治の変貌と視点 その危機と再生への方途』(全国自治研修協会 1971年)
- 『現代日本の憲法状況 憲法二五講』(法学書院 1974年)
- 『憲法と最高裁判所』(学陽書房 1975年)
- 『公法原論 現代法学講義(6)』(評論社 1975年)
- 『国家権力と人権』(三省堂, 1979年)
- 『大陸型違憲審査制』(有斐閣 1979年)
- 『行政法講義』(学陽書房 1982-83年)
- 『行政法の視点と論点 行政法特別講義』(良書普及会 1983年)
- 『行政委員会と行政争訟制度』(弘文堂 1985年)
- 『公平審査制度論』(良書普及会 1985年)
- 『学窓の内と外』(日本評論社 1988年)
- 『ダイシーとデュギー』(勁草書房 1994年)
- 『菩提樹』(評論社 1998年)
- 『農地制度改革について』(金田弘夫共著 玄文社 1948年)
- 『法律の眼』編著 井上書房 1959年)
- 『行政法入門』降矢敬義共編著 大村書店 1960
- 『憲法辞典』佐藤功共著 一粒社 1960 法律小辞典全書
- 『法学講義』峯村光郎,高梨公之共編 青林書院新社 1969
- 『行政法講義』上巻全訂 田中館照橘共著 三和書房 1972
- 『現代の司法』高柳信一共編 日本評論社 1972
- 『ケーススタディ憲法 2』編 法学書院 1975
- 『憲法副読本』小林孝輔,星野安三郎共編 文真堂 1975
- 『憲法ゼミナール教材』編 1979 有斐閣ブックス
- 『憲法教室 民主・平和・人権の原点を探る』編 1980 有斐閣選書
- 『行政法ゼミナール教材』編 1981 有斐閣ブックス
- 『憲法100講』編著 学陽書房 1983
- 『憲法(統治・人権)』清水睦共編 一粒社 1989
- 『訴訟制度と司法救済 日米比較司法制度論研究序説』編著 勁草書房 1989
- 『現代憲法の体系』編著 勁草書房 1991
- バーナード・シュウォーツ『アメリカ行政法』弘文堂 1961
- 『戦後憲法学の展開 和田英夫教授古稀記念論集』日本評論社 1988
- 『裁判と地方自治 和田英夫先生古稀記念論文集』敬文堂 1989
20世紀日本人名事典,367日誕生日大事典. “和田 英夫とは”. コトバンク. 2021年10月1日閲覧。