命に嫌われている。」(いのちにきらわれている)は、作詞・作曲カンザキイオリによるボーカロイド楽曲[1]。使用VOCALOID初音ミク[2]2017年8月6日にニコニコ動画、9月30日にYouTubeにて公開された[3]

概要 「命に嫌われている。」, カンザキイオリの楽曲 ...
命に嫌われている。
カンザキイオリ楽曲
リリース2017年8月6日
規格デジタルコンテンツ
ジャンルボーカロイドソング
作詞者カンザキイオリ
作曲者カンザキイオリ
プロデュースカンザキイオリ
ミュージックビデオ
命に嫌われている。/初音ミク - YouTube
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内容

本作の歌詞には誰かを励ますような語句はなく、むしろそういった言葉に対する否定から始まる。続く歌詞では他者が傷つくことへの無頓着と自身が日々を楽しく過ごしていることの矛盾を提示しており、命を軽視するのであれば命から嫌われるという問題提起もしている。主人公である「僕ら」は、命に嫌われている状況で足掻き続け、死に物狂いで生きていく様子が描写される[4]

展開

2017年8月6日にニコニコ動画、9月30日にYouTubeで公開された[3]。カンザキイオリ自身初の殿堂入り(ニコニコ動画での100万再生)を果たした曲となった[5]。2018年12月26日にはJOYSOUNDで同曲の配信が開始された[6]

2020年7月にゲームセンター版『太鼓の達人』に2020年3月Ver.として追加[7]。同年10月にはゲーム『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク』に追加された。この際、アナザーボーカルver.も登場した[8]

2021年12月31日に放送された『第72回NHK紅白歌合戦』では、歌い手まふまふが同曲を歌唱した[9][1][10]

本人によるアレンジ

2019年9月7日には、本楽曲をカンザキ自身が再びアレンジして花譜に提供した「命に嫌われている(Prayer Ver.)」が公開されている[11][12]。なおその後も、花譜は2020年6月14日に開催された『KAF LIVE STREAMING COVER LIVE「アイスクリームライブ」』でもカバーし[13]、同年10月10日に開催された『花譜2nd ONE-MAN LIVE「不可解弐Q1」』でも春猿火とともに RAP VERSION を歌唱している[14][15]

2021年7月23日にはカンザキ自身がカンザキイオリ第一回公演「不器用な男」にて披露し、その際の映像は「命に嫌われている(「不器用な男」Live ver.)」として公開されている[16]。またカンザキは『花譜 3rd ONE-MAN LIVE「不可解参(想)」』にも出演し、花譜とともに本楽曲を歌唱した[17]

反響と評価

反響

2020年3月時点で原曲の再生回数は1200万回を記録し、majikoまふまふなどのアーティストやクリエイターにより「歌ってみた」動画やMAD動画が数多く公開されている[4]。本作をカバーした動画では、まふまふの動画が2020年12月時点で8000万再生[18]、2021年12月時点で1億再生を突破している[1]。また、にじさんじ所属のVTuberである笹木咲がVTuber卒業から約2ヶ月後の2019年1月に電撃復帰した際に、本作の替え歌動画『笹木は嫌われている。』を公開して話題を呼んだ[19]

JOYSOUNDが発表した2019年カラオケ年間ランキングでは年代別で10代の8位、20代の11位にランクインした[20]。また、JOYSOUNDの2020年カラオケ上半期ランキング及び年間ランキングのVOCALOID部門では共に4位にランクインしている[21][22]。また、2020年のJOYSOUNDカラオケ年間ランキングのカラオケ映像ランキングでは7位、おうちでカラオケランキングでは11位にランクインしている[22]

批評

飯田一史によると、本作はカンザキイオリの代表作である。講談社の『現代ビジネス』にて飯田は、カンザキに中学時代に通学の意味を見失い不登校になった過去があることを踏まえ、他の曲と共に「生きづらさやきれいごとへの反発を直球で、字余り気味に吐露する」「思春期のささくれだった心を撃つ」と評価している[23]KKBOXの山本雅美は、閉塞的な社会・学校で生活する若者の言葉にできない声に同調して光を与えている、と評価し、本作が支持されている理由を考察している[4]

リリースされたカバー

脚注

外部リンク

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