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デザイナー ウィキペディアから
吉岡 徳仁(よしおか とくじん、1967年 - )は、日本のデザイナー、アーティスト。プロダクトから建築、現代美術において活動している。
吉岡徳仁 | |
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生誕 | 1967年(56 - 57歳) |
国籍 | 日本 |
公式サイト | http://www.tokujin.com |
国際的な賞を多数受賞し、作品は世界の主要美術館に永久所蔵されている。2020年東京オリンピックでは聖火リレートーチのデザインを担当[11]。
1967年佐賀県生まれ。幼少時代からレオナルド・ダ・ヴィンチの影響を受け、油絵などの絵画を学び、科学に興味をもつ。
1986年に桑沢デザイン研究所を卒業後[1]、倉俣史朗と三宅一生のもとでデザインを学び、2000年に吉岡徳仁デザイン事務所を設立。[2]
グローバル企業のデザインを数多く手がけ、ISSEY MIYAKEをはじめ、カルティエ、スワロフスキー、ルイ・ヴィトン、エルメス、TOYOTAなどと、コラボレーションをしている。毎年イタリアで開催されるミラノサローネ国際家具見本市(Salone del Mobile Milano)[3]では、Kartell、Moroso、Glas Italia、Driadeなどの家具ブランドと新作を発表。
作品は、ニューヨーク近代美術館、ポンピドゥー・センター (国立近代美術館)、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館など、世界の主要美術館に永久所蔵されている[4]。
アメリカNewsweek誌による「世界が尊敬する日本人100人」に選出[5]。
Design Miami/Designer of the Year、Elle Deco International Design Awards/Designer of the Year、Maison & Objet/Creator of the Yearなどを受賞している[2]。
自然構造の椅子 2001年ー
紙の椅子「Honey-pop」(2001)は、平面から立体へと変化する椅子。わずか1センチに積層させた120枚の薄紙を広げることでハニカム(蜂の巣)構造となり、人が座ることで形状が固定され完成する。[6]「PANE chair」(2006)は、植物の繊維構造のように、1ミリの細い繊維が絡みあうことで構造を生み出している。制作プロセスは、繊維の塊を紙管に入れ、まるでパンを焼くように釜に入れ、熱をかけることで、椅子の形状が記憶される。[7]自然結晶の椅子「Venus – 結晶の椅子」(2008)は、水槽の中で自然結晶を成長させることで結晶構造を生み出し、椅子へと変化させる作品。
ガラスプロジェクト 2002年ー
光学ガラスを使用した美しいベンチ「Water Block」(2002)、「Transparent Japanese House」(2002)、雨に消える椅子「Chair that disappears in the rain」(2002)、「Waterfall」 (2005-2006)、「ガラスの茶室 – 光庵」(2011)、「Water Block - PRISM」(2017)などの作品を発表している。ガラスのベンチ「Water Block」は、2011年よりパリのオルセー美術館に展示されている。[8]
オルセー美術館 2011年ー
パリのオルセー美術館において、印象派ギャラリーのリニューアルプロジェクトに参加。マネやドガ、モネ、セザンヌ、ルノワールに代表される印象派の絵画とともに、ガラスのベンチ「Water Block」10作品が常設展示され、使用されている。印象派が描いた光と調和し、歴史と現代の新しい対話が始まる空間を創出している。
クリスタライズドプロジェクト 2008年ー
自然結晶の椅子「VENUS – 結晶の椅子」(2008)は、水槽の中で自然結晶を成長させることで結晶構造を生み出し、椅子へと変化させる作品。一つの楽曲が一つの絵画となる作品、「Swan Lake - 結晶の絵画」、「Destiny - 運命」、「Moonlight - 月光」などの作品は、結晶の成長過程において音楽を聴かせ、音の振動によって結晶の形状を変化させることにより完成する。「ROSE - 薔薇の彫刻」は、薔薇の色素を結晶化させた彫刻であり、生命のエネルギーを表現している。[9]
「虹の教会 - Rainbow Church」 2010年・2013年
500個ものクリスタルプリズムから生み出された建築「虹の教会 - Rainbow Church」は、光を知覚する人間の感覚に着目し、見る者が光を体感することにより完成する作品。光そのものが表現されており、プリズムから放たれる分光が空間全体に映し出されることで、虹色に満たされる建築である。[10]
「ガラスの茶室 - 光庵」 2011年
2011年、第54回 ヴェネツィア ビエンナーレ国際美術展にて「ガラスの茶室 - 光庵」を建築プロジェクトとして発表し、2015年に京都の天台宗青蓮院門跡境内、将軍塚青龍殿の大舞台に設置された。[11]将軍塚青龍殿には、日本三大不動の一つに数えられる国宝 青不動明王が奉納されており、標高220メートルの大舞台からは京都市街を一望することができる。この場所は、延暦13年(794年)に桓武天皇が訪れ、京都盆地を見おろしながら京都こそが都にふさわしいと確信し、それをきっかけに都の建設に着手したという、日本の文化を象徴する京の都の始まりとなった場所とも言われている。[12]
代表作
2000年 Tokujin Yoshioka Design
2000年 TōFU/Yamagiwa
2001年 Honey-pop – 紙の椅子
2001年 THINK ZONE/森ビル
2002年 Water Block – ガラスのベンチ
2002年 Transparent Japanese House − 透明な日本民家
2002年ー2003年 Chair that disappears in the rain – 雨に消える椅子
2004年 Souffle/Maison Hermès
2005年ー2007年 MEDIA SKIN/au design project KDDI
2006年 The Gate - Tokujin Yoshioka x Lexus
2006年 Waterfall
2006年 PANE chair
2007年 Tornado/Design Miami
2007年 Rainbow chair
2007年 Tear Drop/Yamagiwa
2006年ー2008年 Swarovski Ginza旗艦店
2007年ー2008年 VENUS – Natural crystal chair – 自然結晶の椅子
2007年ー2008年 Crystallized Painting – 結晶の絵画/Moonlight/Destiny/Unfinished
2008年 Eternal/Swarovski Crystal Palace
2010年・1997年 Snow
2009年 Moon Fragment/Cartier
2009年 Lake of Shimmer/Basel World/Swarovski
2010年 X-RAY/KDDI iida
2010年 Stellar/Swarovski Crystal Palace
2010年・2013年 Rainbow Church – 虹の教会
2011年 ガラスの茶室 – 光庵/第54回ヴェネツィア・ヴィエンナーレ国際美術展 Glasstress 2011
2011年 パリのオルセー美術館・印象派ギャラリー・リニューアルプロジェクト
2013年 Crystallized Painting – Swan Lake – 結晶の絵画、Spider's Thread – 蜘蛛の糸、ROSE – 薔薇の彫刻
2013年 Wings of Sparkle/Basel World/Swarovski
2014年 Cartier Time Art – Mechanic of Passion/Power Station of Art
2015年ー2017年 ガラスの茶室 – 光庵/京都将軍塚青龍殿
2017年 Spectrum/資生堂ギャラリー
2017年 Water Block – PRISM
2017年 S.F chair
2019年 2020年東京オリンピックトーチ[13]
1998年ー2000年 ISSEY MIYAKE Making Things/カルティエ財団現代美術館、Ace Gallery NY、東京都現代美術館
2002年 Tokujin Yoshioka Honey-pop、MDS/G
2005年ー2006年 Tokujin Yoshioka x Lexus/Museum of Permanente
2005年 Stardust/Swarovski Crystal Palace/Milano Design Week
2007年 Tornado/Design Miami/Designer of the year 2007
2007年 Tokujin x Moroso/Milano Design Week
2009年 Story of … Memories of Cartier Creations/東京国立博物館表慶館
2008年 Second Nature展/21 21 DESIGN SIGHT
2010年 Sensing Nature ネイチャー・センス展/森美術館
2010年 The Invisibles Snowflake/Kartell Gallery
2011年 TWILIGHT – Tokujin Yoshioka/Moroso/Milano Design Week
2011年 Tokujin Yoshioka : Waterfall/Sharman Contemporary Art Foundation
2011年 ガラスの茶室 − 光庵/第54回ヴェネツィア・ヴィエンナーレ国際美術展 Glasstress 2011
2011年ー2012年・2014年 Cartier Time Art/Bellerive Museum、Artscience Museum、Power Station of Art
2012年 TOKUJIN YOSHIOKA 2012 CREATOR OF THE YEAR/Maison & Objet
2013年 TOKUJIN YOSHIOKA_Crystallize/東京都現代美術館
2014年 第14回ヴェネツィア・ヴィエンナーレ国際建築展 2014
2015年 Make Yourself Comfortable/Chatsworth House
2015年 吉岡徳仁展 – Tornado/佐賀県立美術館
2015年ー2017年 ガラスの茶室 – 光庵/京都将軍塚青龍殿
2017年 TOKUJIN YOSHIOKA_SPECTRUM/資生堂ギャラリー
2017年 TOKUJIN YOSHIOKA x LG : S.F/Milano Design Week
2017年 吉岡徳仁 光とガラス / 21_21 DESIGN SIGHT[15]
2018年ー2019年 吉岡徳仁 ガラスの茶室 − 光庵 / 佐賀県立美術館[16]
ニューヨーク近代美術館(MoMA)(アメリカ)
ポンピドゥー・センター(フランス)
オルセー美術館(フランス)
パリ装飾芸術美術館(フランス)
ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(V&A)(イギリス)
クーパー・ヒューイット国立デザイン博物館(アメリカ)
ヴィトラ・デザイン・ミュージアム(ドイツ)
シカゴ美術館(アメリカ)
サンフランシスコ近代美術館(アメリカ)
セントルイス美術館(アメリカ)
モントリオール美術館(カナダ)
『Honey-pop』『Water Block』『ROSE』東京都現代美術館(日本)[18]
イスラエル美術館(イスラエル)
サムスン美術館リウム(韓国)
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