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プレート同士が接近している境界 ウィキペディアから
収束型境界(しゅうそくがたきょうかい)とは、プレートテクトニクス理論において、プレート同士が接近している境界のこと。圧縮力が働いており、多くの場合片側のプレートがもう一方のプレートの下に沈み込んで海溝となる。
衝突している2つ(3つ以上の場合もある)のプレートの比重に十分な差がある場合、重いプレートが下に、軽いプレートが上になる形で、重いプレートが沈み込んでいく。沈み込んでいく角度は実に様々で、日本海溝のように45度くらいで沈み込んでいく場合もあれば、マリアナ海溝のようにほぼ真下に沈み込んでいく場合もある。このパターンは、プレートの比重や柔らかさの違いが原因ではないかといわれているが、詳しくはわかっていない。海溝では、沈み込むプレート上の海底堆積物も沈み込んでいくが、一部は付加体として陸側プレートに地層として蓄積されていく。日本列島各地の地層をなす秩父帯・四万十帯等は数億年~数千万年前に蓄積された付加体である。
衝突している2つのプレート同士の比重に十分な差がないと、プレート同士が衝突してもどちらかが沈み込んでゆくことはできず、その力は圧縮力として働き続ける。この典型的な例がインド・オーストラリアプレートとユーラシアプレートが衝突しているヒマラヤ山脈・パミール高原周辺である。インドプレート(インドプレートは当初、オーストラリアプレートとは別に運動していた)の北上に伴い、ヒマラヤの岩肌のイエローバンドに見えるように古代インド洋の海底の堆積物が付加体として運ばれたが、ユーラシアプレートとの間で圧縮されて徐々に隆起し、急峻な山脈を形作った。この圧縮力はその北まで波及してチベット高原の隆起にも寄与した。
また、上記とは別に、プレートの組み合わせにより大陸-海洋型、大陸-大陸型、海洋-海洋型の3種類に分けることもある。多くは大陸-海洋型だが、ヒマラヤの様な大陸-大陸型や、ジャワ海溝・トンガ海溝の様な海溝-海溝型もしばしばみられる。
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