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『十一人の賊軍』(じゅういちにんのぞくぐん)は、2024年11月1日に公開された日本映画[2]。監督は白石和彌、主演は山田孝之と仲野太賀[2]。PG12指定[3]。本作はDolby Cinemaでの上映も実施[4][5]。
1868年に起こった戊辰戦争のさなかで、新政府軍と対立する奥羽越列藩同盟に渋々加入していた新発田藩の新政府軍への寝返りの史実をもとに、11人の罪人が藩の命令により砦を守る壮絶な戦いに身を投じる姿を描く[2]。
2024年10月28日から開催中の第37回東京国際映画祭のオープニング作品として同日にワールドプレミア上映が実施された[1]。
全員死罪だが、砦を守り抜けば無罪放免の条件で激戦地に送り込まれる。
罪人たちとともに砦を守る任に就く。
脚本家・笠原和夫が1964年に執筆した「十一人の賊軍」のプロット・脚本は賊軍が最後に全員死んでしまう結末が当時の東映京都撮影所所長岡田茂の意にそぐわずに却下され、企画は打ち切りになった[3][14]。激怒した笠原によって350枚もの脚本(ホン読み・検討会議用の第1稿)は破り捨てられてしまい、プロットだけが残されていたという[15]。
監督の白石は笠原のインタビュー本『昭和の劇 映画脚本家 笠原和夫』で、そのエピソードを知っており[16]、自身で紀伊宗之に企画を持ちかけ[17]、笠原が描こうとしたドラマこそ今の日本が抱える社会問題とシンクロすると確信した東映が映画化を企画、製作が決まった[17][15]。
また、白石は「物語のラストについてはプロットから改変しています。時代が変わるときに、誰が生き残って未来を見ていくのか。この作品のヒロイックさ、物語の強さは笠原さんにしか思い付かなかったものがある。僕らはそれを信じて、今の時代へのメッセージを込めました」と語っている[18]。
実際の梗概(シノプシス)が『笠原和夫 人とシナリオ』に収められているほか、同書籍を底本として該当のプロット部分だけを電子書籍化したものが浪漫堂シナリオ文庫から発売されている[19]。
撮影は新潟県新発田市(新発田城、市島邸)・南魚沼市(雲洞庵)[20]、宮城県白石市(白石城)[21]、千葉県鋸南町などで行われた[22]。
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