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『化物語 ポータブル』(バケモノガタリ ポータブル)は、2012年8月23日に発売されたキャラクターゲーム。2005年に発表された西尾維新の小説および、2009年にシャフトによってアニメ化された『化物語』を原作としている。対応プラットフォームはPlayStation Portable(PSP)。
化物語 ポータブル | |
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ゲーム | |
ゲームジャンル | 過剰妄想MAD会話劇 |
対応機種 | PlayStation Portable |
開発元 | ディンプス |
発売元 | バンダイナムコゲームス(バンプレスト) |
キャラクターデザイン | キャラクター原案:VOFAN キャラクターデザイン:渡辺明夫 |
メディア | UMD、ダウンロード(1278MB) |
プレイ人数 | 1人(通信対戦時2人) |
発売日 | 2012年8月23日 |
売上本数 | 47,997本[1] |
レイティング | CERO:B(12才以上対象) |
コンテンツアイコン | セクシャル |
セーブファイル容量 | 128KB以上 データインストール480MB以上 |
コンティニュー | あり |
キャラクターボイス | フルボイス |
通信機能 | アドホックモード対応(通信対戦) |
その他 | カスタムサウンドトラック機能あり |
関連作品 | |
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テンプレート - ノート |
パッケージイラストはアニメでキャラクターデザインを務めた渡辺明夫によるもの。通常版には自転車に二人乗りする暦とひたぎが、限定版には5人の少女たちが描かれている。
2005年に小説として発表され、2009年にはアニメ化され大ヒットした青春怪異小説『化物語』(バケモノガタリ)の初のゲーム化作品。当初はゲームジャンル:検討中とされていたが[2]、後に「過剰妄想MAD会話劇」と発表された。ソニーや「電撃PlayStation」のウェブサイトでは「その他」のジャンルに分類されている。
原作では登場人物同士のノリのいい会話劇が好評を博していたが、ゲームではこの会話にスポットが当てられており、「会話劇バトル」を行うという異例のシステムとなっている。会話劇に使われるセリフには小説・アニメ『化物語』本編だけでなく、公式ウェブサイトで発表された次回予告やBD/DVD版のキャラクターコメンタリー、ドラマCD『佰物語』、「アニメ化物語コンプリートガイドブック」収録の短々編、続編の『偽物語』からも取られており、その総数は3000以上。セリフを組み合わせることで自分だけの「化物語」を創り出せることが本作のウリとなっている。
テーマソングにはアニメ『化物語』のエンディングテーマであるsupercellの「君の知らない物語」が使用されている。BGMは基本的にゲームオリジナルだが「カスタムサウンドトラック」機能があり、メモリースティック内のmp3形式の音楽をゲーム内で流すことができる。
会話の支配ゲージが画面の上方に表示されている。プレイヤーは1ターンごとに3つ表示されるセリフから一つを選び、「口撃」(こうげき)することで支配ゲージを右に動かす。一定時間が経過すると時間切れになり自動的にセリフが決定されて相手のターンになる。敵のターンでは敵の口撃が行われ、支配ゲージは左に動かされる。これを交互にくりかえし、相手の側まで押し切ると勝利、逆に自分の側に押し切られると敗北となる。1試合につき30ずつのセリフが使用できるが、両者の使用できるセリフが尽きると、支配ゲージの状態が判定され勝敗が決まる。
セリフによって「口撃力」(こうげきりょく)、テンション上昇量、属性、相性が決まっている。
テンションゲージが上昇すると、「連撃」、「割り込み」、「超必殺技」、「超必殺技返し」が行える。
1人プレイ用のモード。会話劇バトルによってCPUキャラクターと対戦する。対戦後は試合内容に応じて評価が決まり、ドーナツが入手できる。会話劇バトルは「リプレイ」として保存が可能。
PSPのアドホック通信機能を利用して他のプレイヤーと対戦を行うモード。対戦するには2台のPSP本体と2本の『化物語 ポータブル』のソフトが必要となる。
会話劇で使うセリフを編集するモード。「語録」は1人のキャラクターにつき3種類まで持てる。ひとつの語録には30のセリフをセットできる。どのセリフがどのキャラクターに有効かといったことや口撃力やテンションの上昇量なども確認できる。語録の自動生成機能があり、口撃力重視、連撃重視などの特定の条件を指定して語録を作成することも可能。なお、使用できるセリフは特定の条件を満たすごとに増えてゆく。
キャラクターの紹介を閲覧できる人物相関図、ゲーム中のデモムービーを閲覧できる追想モードがある。
戦績、称号といったゲームの記録が閲覧できる。称号の獲得条件も確認できる。
忍野忍の様子を眺めることができるビューアーモード。視点の変更も可能。会話劇で入手したドーナツを与えることもできる。時計の機能も有している。
「週刊ファミ通」のクロスレビューでは6点、6点、4点、7点で合計23点(40点満点)がつけられた[3]。「電撃PlayStation」ではB評価とされた[4]。
売上本数はエンターブレイン調べによると、2012年12月30日までの累計は47,997本となっている。
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