Loading AI tools
鹿児島県出水市境町の針原地区で発生した土石流災害 ウィキペディアから
出水市針原地区土石流災害(いずみしはりはらちくどせきりゅうさいがい)は、1997年(平成9年)7月10日の未明に、鹿児島県出水市境町の針原地区で、7月7日午前0時頃から降り続いた大雨の影響で発生した土石流による災害。
元々針原という地名は、針=角の取れていない岩の原、といった意味合いのある地名である。これは以前からこの付近において土石流が頻繁に発生していたことを示唆する。また針原地区を流れる針原川は土石流危険渓流に指定されており、その上部では砂防堰堤が建設中であった。同年の3月26日には紫尾山付近を震源とする震度5強の地震(鹿児島県北西部地震)が発生したが、この地震による土石流災害への影響や因果関係は不明である。
当時の出水市は既に6月の降水量が例年の倍近くであったが、7月7日からは集中豪雨に見舞われており、土石流発生直前までの7日からの総雨量は約400mmにも達していた。9日には市内のあちこちで冠水や浸水の被害が発生し、午後4時から5時までの時間雨量は55mmを観測したが午後7時を過ぎてから一旦降雨が止んだ。当時の針原地区では自主避難が呼びかけられていたが、降雨が止んだことにより住民が安心し、避難を行わなかったことが被害を大きくした可能性がある。
9日午後11時を過ぎてから山鳴りがした、針原川の水量が減ったなどの前兆現象ではないかとも言える現象が生き残った住民により証言されている。10日未明に土石流発生。崩壊した土砂は建設中であった砂防ダムを乗り越え、針原地区を飲み込んだ。
地元の消防が直ちに出動、続いて県警が現地に到着。午前6時には自衛隊が到着し捜索及び救助活動にあたった。
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.