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『俺の彼女はヒトでなし』(おれのつれはヒトでなし)は、パソコンゲームソフト会社・みなとそふとの姉妹ブランド・ホエールから2010年12月24日に発売されたアダルトゲームである。ホエール第1作。
9月 - 11月ごろの地方都市・海山市[1] を舞台として、普通の人間である主人公と、人間ではない人外のヒロインの恋愛を描く。作中、しばしばみなとそふとの過去作品に出てきた地名や用語が出てくるほか、メタフィクションな表現が度々登場する。
とある地方都市、海山市。写真撮影が趣味のごく平凡な少年である主人公の佐伯悠真は、両親が息子を置いて数年間海外に出かけるレベルの放任主義者であることから実質上の独り暮らしを送る一方、隣人かつヤクザの娘でもある幼なじみの英盟依、アホの親友の浅葱久仁彦、なぜかゴスロリファッションの男勝りなクラスメートの少女の美作アリス、ミステリアスな少女の小暮憂陽たちと共に、穏やかな日常を送っていた。
ある日の満月の夜に町を歩いていた悠真は、ぶつかっただけで首や関節があらぬ方向へ曲がる少女、いきなり血を吸ってくる吸血鬼の少女、頭に獣耳が生えたアリス、なぜか体が透けて透明になる少女と立て続けに出くわす。すべての超常現象からひたすら目をそむけ、逃げ回った果てに通っている花房学園の屋上に駆け込んだ悠真の目の前には、掃除機にまたがって空を飛ぶ幼なじみの盟依の姿があった。
みなとそふと設立から4年、代表であるタカヒロは自分以外のクリエイターの育成を考えはじめ、若手の育成を目的としてホエールを立ち上げた[3]。 タカヒロは以前から自分を補佐してきた雪月陽花に作品を手がける機会を与えたいと思い、雪月が『真剣で私に恋しなさい!』のサポートをうまく果たしたことを認めたうえで、雪月にブランドを任せた[3]。
本作の構想は以前から存在しており、『真剣で私に恋しなさい!』の 開発終了後に企画として始動した[3]。
タイトルのとおり、本作は「人間ではない女の子たち」との恋愛をテーマにしており、普通とは少し異なる恋愛の楽しさをプレイヤーに味わってもらうべく、恋愛の要素が強めに出された[3]。
シナリオライターの雪月陽花は、師匠であるタカヒロから「ゲーム画面は常に見ている人に刺激を与え続けるもの」というアドバイスを基にした、演出やシナリオの執筆方法を意識した[3]。 また、『つよきす』や『真剣で私に恋しなさい!』のスタイルも継承されており、キャラクターの動きを出すために、両手を前面に出すといった非汎用的なポーズもあえて取り入れられた[3]。 タカヒロはGame-Styleとのインタビューの中で、アリスのポーズや燈の空気属性といった発想は自分にはできなかったと振り返っている[3]。
盟依は主人公に対して一途な幼馴染という設定だが、『真剣で私に恋しなさい!』に登場する同様のキャラクターとの個別化を図るため、様々な知略をもって主人公に近づくタイプの人物として設定された[4]。 タカヒロはGame-Styleとのインタビューの中で、体験版のHシーンで極道の娘という設定を活かすことができたと振り返っている[4]。 また、盟依は着やせするという設定もあり、Hシーンは胸を使ったものが多く用いられた[4]。 タカヒロは盟依の使い魔を白馬に設定した理由について、「色々と考えまして、一般的なネコとかカラスだとインパクトが弱いなと思いまして、だったらでかくしてしまおうと。普通の使い魔は女の子の肩とかに乗ってるものですが、逆にヒロインが乗ると面白いかなと思いまして。」とインタビューの中で述べている[4]。
日向はクールぶった甘えん坊であると同時に、根性で吸血鬼の弱点を克服したキャラクターとして設定された[4]。
アリスの衣装は企画の時点から決まっており、盟依の和装と対にするため、ゴスロリが選ばれた[5]。また、アリスはギャップが前面に押し出されたキャラクターでもあり、衣装の設定も意外性を出す一環の一つでもある[5]。 アリスのルートは、普通の人間と一緒にいられる時間の少なさをテーマとしたストーリーであり、個別ルートの中でも最大のシナリオ量となった[5]。
衣緒は突っ込み役として作られたキャラクターであり、タカヒロは考え方自体は人間に近いとしたうえで、ヒロインの属性が最もよく表れていて気に入っているとインタビューの中で述べている[5]。
また、衣緒はだれに対しても無愛想な態度をとったりケンカを売るキャラクターとして設定された[4]。
衣緒と日向が衝突する場面を多くした理由について、タカヒロは「キャラクター同士の繋がりというのは見せたかった部分です。でも、みんな仲良しじゃ味気ないので、いがみ合う関係を作りたいと思ったときに目に付いたのが日向と衣緒でした。」と述べており、「鉄くずに変えてやる」といった人外らしさを醸し出すセリフを出せたと振り返っている[4]。
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