伊豆ベロドローム
静岡県伊豆市にある自転車競技場 ウィキペディアから
静岡県伊豆市にある自転車競技場 ウィキペディアから
伊豆ベロドローム(いずベロドローム、ラテン翻字: Izu Velodrome)は、静岡県伊豆市(旧修善寺町)に所在する自転車競技場及びサイクルサッカーのコート。日本サイクルスポーツセンター(CSC)と同じ敷地で住所も同一であるが、道路を挟み別施設となっている。
伊豆ベロドローム Izu Velodrome | |
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伊豆ベロドローム全景 | |
情報 | |
用途 | 自転車競技場 |
設計者 | 清水建設株式会社一級建築士事務所[1] |
施工 | 清水建設株式会社[1] |
建築主 | 一般財団法人日本サイクルスポーツセンター |
事業主体 | 一般財団法人日本サイクルスポーツセンター |
管理運営 | 一般財団法人日本サイクルスポーツセンター |
構造形式 | RC造・S造 |
敷地面積 | 48.958 m² [1] |
延床面積 | 13.1975 m² [1] |
状態 | 使用中 |
階数 | 地下1階・地上3階[1] |
高さ | 27m(頂上部)[2] |
エレベーター数 | 2基[3] |
駐車台数 | 普通車700台[4] |
着工 | 2010年5月 |
竣工 | 2011年9月29日 |
開館開所 | 2011年10月1日 |
所在地 |
〒410-2402 静岡県伊豆市大野1826 |
座標 | 北緯35度0分41.6秒 東経139度0分54.9秒 |
備考 |
公式サイト:www |
名称であるベロドロームのベロ(Velo)はラテン語が語源のフランス語で自転車、ドローム(drome)はラテン語で競技場を意味する[5]。
一番の特徴は、走路が木製であるということ。走路が木製仕様の自転車競技場は、日本では西宮競輪場(1949年 - 1965年。1966年以降はアスファルト仕様)と晴海ボードトラック(1956年試作)以来の3例目となるが、常設および室内の木製走路の自転車競技場としては、日本初である。
現存する日本の競輪場・自転車競技場の走路はアスファルト仕様であるが、2000年のシドニー五輪以降、トラックレースの国際大会は一般的に以下の仕様で行われている点を踏まえ、当場の開設が検討されることになった。
日本自転車競技連盟はかねて、トラックレースのみならず、ロードレース、マウンテンバイクレース、BMXについてもヴェロパークのように1箇所で強化できる拠点作りに着手しており、CSCの敷地に設置されたのは、その一環という意味合いもある。
日本自転車競技連盟からトラックレース短距離エリート強化指定選手として指定を受けた選手(主に競輪選手)[6]の練習拠点となっているほか、隣接する日本競輪選手養成所の選手候補生も記録会などで使用することがある。なお、2019年7月には日本競輪選手養成所の敷地内にも国内2番目の室内250m木製仕様の走路を備えた「JKA250(にーごーまる)」が竣工した。こちらは主に養成所の候補生が使用するが、ナショナルチームのトレーニング拠点としても利用される予定[7]。
2020年東京オリンピックでは自転車競技のトラックレースの開催会場となった。開催地の東京からは離れているが、新たな会場を建造するより費用が低減されるためで、承認にあたっては国際自転車競技連合(UCI)から慎重論も出ていたが2015年12月に承認された[8]。東京オリンピックはCOVID-19流行の影響により1年延期のうえ原則として無観客で行われたが、東京から離れた本会場は大会唯一の有観客の屋内競技場となった。なお、2020年東京パラリンピックでも自転車トラックレース競技会場となったが[9][10]、オリンピックと異なり無観客となった[11]。
愛知県と名古屋市の共同開催となった2026年アジア競技大会でも、自転車トラックレース競技の会場となる予定[12]。
中央にはサイクルサッカー用のコートがあり、観客を入れての試合が出来る。
設計は2008年北京オリンピックでトラックレースの会場となった老山自転車館同様、ドイツ人のラルフ・シューマンが担当した。施設の特徴は以下の通り。
2010年5月に着工。2011年9月29日に中野浩一日本自転車競技連盟強化委員長(当時)らを招いての竣工式が行われ、同年10月1日に開場。同年同月14日から16日まで開催された全日本自転車競技選手権大会トラックレースが杮落しの開催となった。世界選手権自転車競技大会とオリンピックの開催が可能となるUCIの公認カテゴリ1[13]にあたる設備が整えられている。
上記の通り、幅員が7.5mしかないため、走路の間近に観客席がある。よって、迫力ある観戦が望める一方で、多くの競輪場で見られる金網はもとより、アクリル樹脂製の仕切板すらないため、特に最前列の場合、身を乗り出しての観戦は大変危険である。観客の不注意でモノを走路内に落としたりすることによって、競走中の選手に危害を及ぼしかねない可能性もあるため、常時手ぶらの状態で観戦することが肝要である。よって、観戦する側も十分な注意を払わねばならない。
以上の点については、2011年10月に開催された全日本自転車競技選手権大会でも、これに類似した内容の場内アナウンスが再三にわたって行われた。
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