伊岡 瞬(いおか しゅん、1960年 -)は、日本の小説家・推理作家。東京都武蔵野市生まれ。
概要 伊岡 瞬(いおか しゅん), 誕生 ...
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広告会社勤務を経て、2005年に『いつか、虹の向こうへ』(応募時のタイトルは「約束」)で第25回横溝正史ミステリ大賞の大賞とテレビ東京賞をW受賞し、作家デビュー[1]。
- 2005年 - 「約束」で第25回横溝正史ミステリ大賞受賞。
- 2010年 - 「ミスファイア」で第63回日本推理作家協会賞(短編部門)候補。
- 2011年 - 『明日の雨は。』で第64回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)候補。
- 2014年 - 『代償』で第5回山田風太郎賞候補。
- 2016年 - 『代償』で啓文堂書店文庫大賞受賞。
- 2018年 - 『痣』で第20回大藪春彦賞候補。
- 2019年 - 『悪寒』で啓文堂書店文庫大賞受賞。
- 2020年 - 『不審者』で第41回吉川英治文学新人賞候補。
- 2020年 - 『痣』で第6回徳間文庫大賞受賞
- 50歳の時に妻にやってみればと言われ、専業作家になる[2]。
- 「冷たい檻」の作中に森友学園問題に酷似する描写が出てくるが、雑誌連載時は報道前であったことについて「この国が滅ぶとしたら社会保障費の肥大か、役人と政治家の“わたくし化”だと考えていた。」とし、それを象徴するような設定をしたら偶然重なったとしている[3](今の日本は、真摯に生きようとする人に過酷すぎるとも発言している[4])。
- この世で最も理不尽なことは、親が子供を突然失うということであるとし、自分が死ぬよりも辛いことは何かと考えたときに、娘がいたのでこの結論に至り「白い闇の獣」の構想に繋がる[5]。
- 人間の実像を突きつめていくと、家族に集束していくしかないとしている[6]。
単著
- いつか、虹の向こうへ(2005年5月 角川書店 / 2008年5月 角川文庫)
- 145gの孤独(2006年5月 角川書店 / 2009年9月 角川文庫)
- 七月のクリスマスカード(2008年6月 角川書店)
- 明日の雨は。(2010年10月 角川書店)
- 【改題】教室に雨は降らない(2012年9月 角川文庫)
- 収録作品:ミスファイア / やわらかい甲羅 / ショパンの髭 / 家族写真 / 悲しい朝には / グッバイ・ジャングル
- 桜の咲かない季節(2012年8月 講談社)
- 【改題・加筆】桜の花が散る前に(2016年3月 講談社文庫)
- 収録作品:守りたかった男 / 翼のない天使 / ミツオの帰還 / 水曜日の女難 / 桜の花が散る前に
- 代償(2014年3月 KADOKAWA / 2016年5月 角川文庫)
- もしも俺たちが天使なら(2014年6月 幻冬舎 / 2016年10月 幻冬舎文庫)
- 乙霧村の七人(2014年12月 双葉社/2017年10月双葉文庫)
- ひとりぼっちのあいつ(2015年3月 文藝春秋)
- 痣(2016年11月 徳間書店/2018年11月 徳間文庫)
- 悪寒(2017年7月 集英社/2019年8月 集英社文庫)
- 本性(2018年6月 KADOKAWA / 2020年10月 角川文庫)
- 冷たい檻(2018年8月 中央公論新社/2020年4月 中公文庫)
- 不審者(2019年9月 集英社/2021年9月 集英社文庫)
- 赤い砂(2020年11月 文春文庫)
- 仮面(2021年6月 KADOKAWA )
- 奔流の海(2022年1月 文藝春秋/2024年1月 文春文庫)
- 朽ちゆく庭(2022年6月 集英社)
- 白い闇の獣(2023年1月 文春文庫)
- 残像(2023年9月 角川文庫)
- 清算(2023年11月 KADOKAWA )
- 水脈(2024年1月 徳間書店)
アンソロジー
「」内が伊岡瞬の作品
- ザ・ベストミステリーズ 2010(2010年7月 講談社)「ミスファイア」
- 【分冊・改題】Logic 真相への回廊 ミステリー傑作選(2013年4月 講談社文庫)